今回はラインを使った手法の「Cフォーク(C Fork)」について解説します。
C Forkとは、「Chuvashov’s Fork(チュバショフ・フォーク)」の略で、2本のトレンドラインを用いたシンプルな手法です。
ロシア人トレーダーのStanislav Chuvashov(スタニスラブ・チュバショフ)氏が考案したやり方で、ロシア人トレーダーの中ではポピュラーなやり方の様です。
Cフォークはトレンドの転換から逆張りに応用できる手法で、シンプルであるが故に様々なトレード手法と組み合わせやすい特徴があります。
Cフォークの引き方から使い方まで詳しく解説していきます。
Cフォークとは?
Cフォークでは、2本のトレンドラインを利用します。
やり方は簡単です。
- 最初に軸となるトレンドラインを引く
- Cフォーク成立の条件となる、1本目よりも角度の緩いトレンドラインを引く
実際にやってみましょう!
まずは1本目の軸となるトレンドラインを引きます。
- 上昇トレンドラインであれば、高値と安値を切り上げる中で安値同士を結ぶ
- 下降トレンドラインであれば、高値と安値を切り下げる中で高値同士を結ぶ
次に、最初に引いたトレンドラインの2つ目の安値と次の安値を結びます。
2本目のラインは、1本目のラインよりも角度が緩くなくてはいけません。
こうすることでCフォークのラインが引けます。
その後、2回目に引いたライン(角度の緩いライン)を割ってきたらトレンド転換と考えます。
1本目に引くトレンドラインは、上昇トレンドであれば必ず高値と安値を更新する必要があります。
しかし、2本目に引くラインは、必ずしも高値を更新する必要は無いようです。
Cフォークを利用する際のヒント
FXでCフォークを利用する際の注意点は下記の2つです。
- ダマシもそれなりにある(テクニックが必要)
- マルチタイムで利用する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
ダマシもそれなりにある(テクニックが必要)
Cフォークはシンプルです。
シンプルということは、それだけトレーダーの裁量判断に任せられる、とも言えます。
つまりは、技術が必要ですし、ダマシもそれなりにあります。
例えば下のチャートをご覧ください。
これは上手く行ったパターンです。
最初にしっかりとした下降トレンドのラインを引いて、それよりも緩い角度のラインでCフォークが成立後、ブレイクした所でエントリーすれば、大きな利益になります。
では次をご覧ください。
Cフォークが3本引いてあります。
最初のブレイクではダマシとなりました。
そして次がようやく本物のブレイクになっています。
このように、Cフォークが成立=必ずしも勝てるわけではありません。
見様見真似ではダマシになることもありますので、しっかりと検証しましょう。
また、ダマシとなったらすぐに損切りする必要があります。
Cフォークでエントリーをした後、最初のトレンドラインに到達したら絶対に損切りしてください。コレは必須です。
マルチタイムや他のテクニカル指標と組み合わせる
前述の通り、Cフォークはシンプルです。
コレは他の手法との相性がいいというメリットにもなります。
例えば、下位足で下降トレンドラインCフォーク成立後、2本目のラインを上にブレイク(ロングサイン)。上位足はサポートラインに当たって反発中、という状況だったとします。
こういった流れだと上位足レベルでの反発の流れに乗れますので、勝率が格段にあがりますし、リスクリワードも大きくなります。
この場合は、上位足の直近高値に利食いターゲットを置くことで、リスクリワードを最大化できます。
まとめ
今回はCフォークについて解説しました。
トレンドラインを複数個描画するやり方は元々あるので、似たような方法でラインを引いている方もいるかもしれません。
Cフォーク自体は簡単ですが、これだけで利益を出し続けるのもなかなか難しいと思うので、マルチタイムで考えたり、他の指標と組み合わせて利用されることをお勧めします。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。