トレーダーが手法を組み立てる上で絶対に頭に入れておかないといけない事があります。
それこそが期待値です。
極端な話、期待値がプラスであれば、勝率が低くても損益率が低くても構いません。
期待値がプラスであるのであれば、その手法でトレードを続けましょう。
逆に期待値がマイナスならば、トレードをしてはいけません。お金を失い続けるだけだからです。
では、期待値がプラスになりやすい局面とはどんなところでしょうか?
言ってみれば、相場がランダムにはなりにくい動きですね。
詳しく解説していきます。
期待値がプラスなりやすい局面
期待値プラスのトレードが実現しやすい局面は、以下の3つです。
- サポレジや特定パターンからのブレイク
- トレンドの押し目買い・戻り売り
- サポートにひきつけての逆張り
それぞれについて解説していきます。
サポレジや特定のパターンからのブレイク
所謂ブレイクです。
レンジ相場では、レンジの上限や下限には既にポジションを持っている人たちのストップ注文や、ブレイクした時に追従できるように新規エントリー注文や逆張りのエントりーが入っている、一種のカオス状態になっています。
ここに大きな成行き注文が入って相場がブレイクしそうになると、一気に注文が約定しレンジを継続させたい派閥とブレイクさせたい派閥の戦いが始まります。
この戦いでブレイク派が勝つと、レンジ派のストップ注文を一気に巻き込むため爆発的な動きを見せるのです。
ブレイクの狙い方は以下からご覧ください。
トレンドの押し目買い・戻り売り
トレンドは一気に上げたり一気に下げるものではありません。
多くのケースで途中で一時的に逆行しては再度トレンド方向へ進むという動きを繰り返します。
トレンドの一時的な逆行から再度トレンド方向に向かう際にポジションを取るのが「押し目買い・戻り売り」です。
押し目買いや戻り売りはトレンドがハッキリしているときに仕掛けられるので、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。
押し目買いや戻り売りが成功しやすい背景としては、「割安感」です。
トレンドが伸びている最中は手出しできなかった市場参加者も押し目や戻りを作っているとき割安感を感じてエントリーするわけですね。
目立ったサポートやレジスタンスに引きつけの逆張り
サポートやレジスタンスになりやすいのは目立った高値や安値です。
特に何度も反発しているレートは次も反発する可能性が高いため、ココを狙います。
特に効果的なのが歴史的な高値安値です。
意識されやすいレートには多くの逆張り注文が入っていますから、その分だけ反発しやすいのです。
個人的にはあまり得意じゃないんですけど。
どんなインジケーターを使っても3つのうちのどれかを狙うようにしよう
世の中には様々なインジケーターがあり、それを使ったトレード手法が存在します。
ですが、期待値のある局面は大きく分けて今回ご紹介した3つです。
世の中には本当に無数の手法があるものの、狙うべきポイントは3つしかなく、手法によって違うのはそのタイミングだけなのです。
その狙うポイントというのは、どれも市場参加者が意識しているポイントのなのです。
今でも複数のインジケーターを組み合わせて「○○になったらロング」、「▲▲になったらショート」といった手法が人気だったりしますが、それらも市場参加者が意識しているポイントが分からなければ利益を出すのは難しいでしょう。
もちろん手法によっては市場参加者が意識しそうなポイントを組み入れているものもありますが、正直なところ、それくらいはトレーダー自身で判断できるようになりたいものです。