トレードをやっていて、「なんだか最近調子悪いなぁ・・・」と感じることはないでしょうか?
それはトレードを続けていたら誰もが経験するであろうスランプかもしれません。
今回はスランプに陥る要因・原因と、スランプの解消法についてまとめました。
調子が良い人も悪い人も、ぜひご覧ください。
その経験からスランプ脱出方法を解説します。
FXのスランプとは?
まずはスランプとは一体何か?から始めたいと思います。
スポーツ関係でよく使われますよね。
例えば、野球選手がスランプに陥ってヒットが打てなくなった、陸上選手が急にタイムが伸びなくなった・・・といった現象がスランプです。
そんなスランプは、トレードでも存在します。
- それまで調子よく勝てていたのに、負けが連続している
- 狙いは正しいはずなのに、勝てない
- どうも相場と自分のトレードが噛み合わず、違和感を感じる
- ルールを守ってトレードすることが出来ない
これらがトレードにおけるスランプです。
自分の力が出し切れていない、思ったようなパフォーマンスを出すことができないと感じる状態です。
トレードにおけるスランプの要因
トレードのスランプと言っても、実は様々な要因があります。
今回は3つに分類しました。
- 単に運が悪い
- 相場が変わってきている
- 自分自身の要因
私の経験上、スランプは上の3つのどれかに当てはまります。
1.単に運が悪い
良くも悪くも、トレードは短期的には運の要素が強いビジネスです。
トータルで勝率7割の手法でトレードしていたとしても、5回連敗することもあります。理論上は10回のうち7回勝って、3回負けるのが勝率3割ですが、現実は理論通りにはいきません。
優位性がある手法であっても、運が悪ければ、連敗が続くこともあります。
100回トレードしたら勝てる手法であっても、その一部を切り取ってみたら、負けが連続してしまう事は避けられません。
私の経験上、「スランプだなぁ」と感じることの要因の多くが「単に運が悪い」です。
しかし、単に運が悪かったどうかは後になってからしか分かりません。
結果的に不運が続いているだけだったとしても、トレードの最中に「あれ?手法が使えなくなっている?」とか「勝てる気がしない」と思ってしまうと、不安が不安を呼んで、更なるスランプに陥ります。
実はこれがスランプが更にスランプを呼ぶ悪循環に繋がります。
2.相場が変わってきている
テクニカル分析の大前提は、「過去は繰り返す」から成り立っています。
この世に存在する手法は、「過去の相場で勝てたから、今後も勝てるだろう」という考えの上にあるのです。
しかし、相場は過去とピタリ同じ動きをすることはありません。だからこそ、過去の相場にピタリと合わせすぎた手法は、相場が変わってくると急激に負けが続くことがあります。
その中ではロングして塩漬けすればだれでも勝てますので、実際にそうやってトレードしている人が多くなります。
しかし、上昇トレンドが崩れたら、当然ロングの塩漬けをしている人たちは全てを失います。
トレードをしている最中に、調子がくるっている原因が単に不運なのか、それとも相場の移り変わりによるものなのかは分かりません。
だからこそ「この手法は使えなくなるんじゃないか?」と疑心暗鬼が芽生えます。実はこのメンタルがキケンだったりします。
3.自分自身の要因
私の経験上、トレーダーが「スランプ」と感じる一番の要因は「不運」です。
ほとんどのきっかけは、単に運が悪くて負けが続いただけなんですが、手法に対する不信感が芽生えてメンタルをやられてしまうと、更なるスランプを呼びます。
具体的には
- 損切りを無視
- 急にナンピン・マーチンを取り入れる
- いつも以上のロットで取引
- 無駄な逆張りをする
などですね。
こんな状況に陥ると、再起がより一層難しくなります。
自分自身でトレードを悪化させている状態ですね。
スランプの脱出方法
スランプの要因として3つを挙げましたが、「あれ?調子が悪いな?スランプかな?」と感じた時点では3つのうちどれかは分かりません。
なので、とりあえず要因を探るためにトレードを休みましょう!
トレードを休む=何もしないというわけではありません。
まずは自分の過去の取引を見直して、ルール違反やルールの解釈が変わっていないかを確認します。
ここで何か問題が見つかれば、スランプの要因は自分に合ったことが分かります。
更に深掘りして調べると、勝ちトレードが続いて調子に乗っていた・・・などがスランプになる直接的な原因だったなども見えてくるはずです。
スランプの要因が自分だったなら、反省して、同じことを繰り返さないようにしましょう。
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自分のトレードを見直しても悪い所は無かった・・・。
この場合は単なる不運か相場の流れの変化によるものです。
ほとんどのケースでは不運によるものなのですが、「もしかすると、この手法じゃ勝てなくなってるのでは?」という不安も生まれてトレードに悪影響が出る可能性がありますので、しばらくはデモトレードかロットを最低まで落としてトレードを再開します。
これで調子が戻ってきたら、「単なる不運で負けが続いた」と考えて、通常のロットに戻します。
逆にそれでも負けこんで勝てなくなれば、「手法の賞味期限が過ぎた」と判断して他の手法に移りましょう。
スランプから復活の目安
スランプから復活した!と言える目安はどんな時でしょうか?
一つの目安として、勝率グラフがあります。
直近で過去10回のトレードの勝率をプロットしてグラフを作り、勝率が以前のレベルまで戻ってきたら「スランプ復活」とするのです。
具体的な例を出しましょう。
例えば、過去20回のトレード結果が以下の通りだったとします。
トレード10回目から過去10回分の勝率が導き出せます。
10回目は1回目から10回目までの勝率を求め、11回目は2回目から11回目までの勝率を求めて、グラフ化します。
下のグラフは、上の表から過去10回のトレードの勝率の推移を示したものです。
12回目から16回目でガツンと下がって、一時的に勝率が30%になっています。
こうやって勝率をグラフ化すると、どの時点で勝率が落ち込んで「調子が悪くなっているのか?」が分かります。
それと同時に、どの時点でスランプから戻ったかも一目でわかります。
事前にスランプ入りと考えられる勝率と、スランプから脱出したと考えていい勝率を出しておけば、客観的にスランプかどうか、スランプから脱出できたかもわかります。
結構面白いですし、やっていると自分のトレードがより客観的に見れるのでお勧めですよ。