ローソク足が発明されて200年以上が過ぎ、今では世界中で「Candle Stick」名前で愛用されています。
なぜこれほどまでにローソク足は人気が高いのでしょうか?
それは視覚的に見やすい上に汎用性が高く、他の様々なテクニカル分析やインディケーター との相性が抜群だからです。
今回は日本が誇るローソク足の基本的な考え方について解説します。
ローソク足は、相場の勢いや流れがよく分かる
ローソク足は、単位時間あたりでどれだけレートが上昇したのか、もしくは下落したのかがひと目でわかります。
ローソク足の実体が大きければ大きいほど相場に勢いがあるといえますし、小さければ勢いがが無い、もしくはなくなってきていると言えます。
このチャート左側は、ゆっくりとした上昇となっています。
これは、ローソク足が小さいために「ゆっくりとした値動き」に見えるのです。
では、右側ではどうでしょうか?
真ん中ほどで、それまで上昇の流れだったのにも関わらず、大な陰線が出現しました。
ここから相場の流れがガラリと変わります。
それまでの上昇の値動きを否定するような大陰線が出現したことで、相場が転換しました。
そしてその後、レンジを経てから再び大陰線が出現することで下落の勢いが付きました。
左側の上昇と右側の下落で勢いが違うように見えるのは、「ローソク足」の大きさが違うからです。ローソク足が大きいほど相場の勢いがありますし、相場の転換点になることもあります。
上昇相場では陽線が多く出現し、下降相場では陰線が多く出現する
チャートで陽線の出現率が高いと上昇トレンドとなり、逆に陰線の出現率が高いと下降トレンドになります。当たり前のようですが、とても大切です。
逆にいえば、トレンド中なら陽線か陰線かのどちらかの出現率が上がるということです。
特に実体の大きな大陽線や大陰線が出た後は、流れが加速してトレンド方向に陽線や陰線が続くことも多いのです。
もちろんトレンドは永遠には続きませんのでいつかは終わりが来ます。
トレンドの終焉が近くなると、高値圏でも安値圏でも、陽線と陰線が入り乱れることが多くなります。
ヒゲが面白い!
ローソク足でユニークなのが「ヒゲ」です。
このヒゲを理解することで相場の勢いと市場参加者の攻防の激しさがわかるのです。
まず簡単に言えば、長いヒゲが多く目立つチャートは、売りと買いが拮抗しており相場の勢いが乏しい状態であると言えます。
このようなチャートでは総じてトレードしにくい相場であることが多く、エントリーをしてもロスカットポイントにタッチしてから急反転といった悲惨なトレードになりやすいです。
ヒゲが邪魔でローソク足がわかりにくいと判断してらトレードしないのも一つの手だよ。
また、トレンド中の相場の勢いを把握するのにもヒゲは役に立ちます。
トレンドはレートが一方向に進んでいく状態のことですが、この状態の時のローソク足の実体部分の割合とヒゲの割合を比較すると、ローソク足の実体の割合の方が圧倒的に大きい事が多いです。
しかし、トレンドは永遠には続かず、次第に勢いは減衰していきます。
このような状態が近づいてくると、実体の占める割合の大きかったローソク足の出現は少なくなくなり、代わりに相対的にヒゲが長く、実体の小さなローソク足が出現しやすくなります。
個人的な解釈ですが、ヒゲは相場の迷いを表します。
ヒゲが多くなるほど、売りと買いの勢力が火花を散らして戦っていると考えて良いでしょう。
為替差益を狙うトレードをするのであれば、このような状態でトレードするのは賢明ではありません。売りか買いかのどちらかの勢力が実権を握ったと思える時までは手を出さないほうがが良いでしょう。
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