チャートパターン「カップ&ハンドル」の解説

本記事ではチャートパターンの一つである「カップ&ハンドル」について解説します。

カップ&ハンドルはトレンド継続のパターンです。

名前の通りコーヒーカップと取っ手のような形をしたチャートパターンで、少し主観性が強いためマニアックになりますが、どの通貨ペア・時間足でも観察できる優位性のあるパターンになります。

今回の記事では、カップ&ハンドルの特徴や見つけ方、そしてエントリー方法まで解説していますので是非ご覧ください。

アマギ
コーヒーを飲みながらどうぞ。

カップ&ハンドルについて

カップ&ハンドルのパターンは以下のような感じになります。

動きとしては、「下落⇒全戻し⇒下落前の高値で押しが入ってからブレイク」という流れです。

下落⇒全戻しがカップ本体で、全戻し後の押し⇒ブレイクが取っ手の部分になります。

実際のチャートでは下ような動きになります。

注目してほしいのが底の部分です。

コーヒーカップと同じく、底の部分でできるだけ横ばいが続いてから全戻しすると、カップ&ハンドルとしての成功率が大きく上がります。

また、下落時と全戻し時はできるだけ早い動き(ダラダラと下げずに急に下げて急に上げる形)であることも重要です。

そして、最後の「取っ手」の部分の押し目は、カップの底よりも下まで下げたらパターン不成立となりますので覚えておいてください。

カップ&ハンドルのポイント
  • 下落⇒底で保合い⇒全戻し⇒押し⇒ブレイクの流れ
  • 底ではしっかりとヨコヨコの保合いを形成する
  • 下落と全戻しは勢いよく対称的に
  • 取っ手の押し目は底よりも下げない

V字反転とは違う

下落⇒全戻しのパターンとして「V字反転」があります。

V字反転はその名前の通り「V型」のパターンです。
底の部分がほとんどなく、鋭角に反転しますが、カップ&ハンドルは底の期間が長く横ばいになっているのが大きな違いです。

アマギ
混同しないように注意しましょう

カップ&ハンドルのエントリーポイント

ではカップ&ハンドルのエントリーポイントについて解説していきます。

カップ&ハンドルはトレンドフォローのブレイクアウトを狙う戦略になります。
取っ手となる押し目を形成後、直近の高値をブレイクした所で仕掛けます。

損切りは取っ手の押し目の安値に置き、利食いはリスクリワード2~5を目指します。
大きくブレイクすることも多いので3以上が推奨になります。

カップ&ハンドルは、パターン成立までの条件のプロセスが多いです。
そのため、パターンの出現頻度は少なめではあるものの、「形」をしっかりと認識した上でエントリーできるのが大きなメリットです。

形が明解なほど他の市場参加者にもカップ&ハンドルであることが分かるため、それだけ優位性が高まります。最初は分かりやすいパターンだけでエントリーしていきましょう。

カップ&ハンドルの他のパターン

他のカップ&ハンドルのパターンもご紹介しておきます。

理想的なカップ&ハンドルです。
下げと全戻しの動きが対称的ですし、そこでの横ばいも十分に長いです。

この動きが見られたら積極的にロングしたいところです。

こちらは下げと全戻しの対称性が弱いですが、全戻しの上場部分の勢いが強いです。

このパターンでは高いリスクリワードが狙えるので美味しいポイントになります。

逆カップ&ハンドルはあるの?

ここまで解説すると、カップ&ハンドルの逆パターンは無いの?という疑問が出てくると思います。

WトップがあればWボトムがありますし、三尊があれば逆三尊があるのと同じように・・・。

ですが、カップ&ハンドルについては買いパターンしかありません。
一応、過去のチャートを探せば逆カップ&ハンドルは見つかりますが、パターン用語としての「逆カップ&ハンドル」は無いようです。

これは「ショートカバー」と同じで、株式用語から生まれたことが要因だと思います。
また、逆カップ&ハンドルを探すのは結構大変です・・・。

一応、下は本記事でご紹介したカップ&ハンドルのチャートを上下反転したものです。

何だか見たことがあるような気がしますね。

通常のカップ&ハンドルになれたら、逆バージョンも探すようにして見ましょう。

 

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