どの時間足を使ってトレードしていくのか?
これもトレード手法を考えるにあたって悩んでしまう事の一つです。
特に複数の時間軸を見てトレードする場合は、時間軸の組み合わせをどうするかが問題となってきます。
- エントリーとエグジットを決める時間軸(執行時間軸)と相場の流れを把握するための上位時間軸はどれくらいの差があればいいのか?
- 上位時間軸は1つだけでいいのか?
- 下位時間軸は見たほうが良いのか?
などなど時間軸で考えることは多いのです。
今回はトレーダーが悩むことの一つである時間軸の考え方について解説します。
まずは執行時間足を決めよう!
メインの時間を決めなくては何も始まりません。
これは比較的簡単に決まるでしょう。なぜなら、トレードスタイルによって必然的に執行時間軸は決まってくるからです。
- スキャルピングならティック~5分足
- デイトレードなら5分足~1時間足
- スイングトレードなら1時間足~日足程度
が目安となります。
もちろん上の目安通りにやる必要はありませんが、日足を見てスキャルピングというのはなかなかイメージしにくいですね。
執行時間軸が決まれば上位時間軸を決めよう
執行時間軸だけでは相場の細かな値動きは見えたとしても、大きな流れが分からない場合があります。
「木を見て森を見ない」トレードは効率が悪いのです。
相場の大きな流れ、つまりは森を見るには、執行時間軸よりも大きな時間軸を見る必要があります。
では、どれくらい大きな時間軸を見るといいのでしょうか?
一般的には、執行時間軸の5~10倍程度が理想的だとされています。これくらいが近すぎず、離れすぎずという距離感なのでしょう。
また、上位時間軸は1つに限らない場合もあります。
特にデイトレードやスキャルピングのような短期売買では上位時間軸1つだけではダマシに合う可能性もあるために、上位時間軸の上にもう一つ上の時間軸を見る場合があります。
つまり、3つの時間軸を見てトレードしていくわけです。
よく使われる例を出してみましょう
- 1分足⇒5分足⇒60分足
- 5分足⇒30分足⇒4時間足
- 5分足⇒60分足⇒日足
- 15分足⇒60分足⇒4時間足
- 15分足⇒2時間足⇒日足
- 30分足⇒4時間足⇒日足
- 60分足⇒4時間足⇒日足
どの時間軸を組み合わせるといいのか?ということに絶対的な正解はありません。
インディケーターのパラメーターと同じで、「どううまく使いこなすか?」です。
日足は誰もが見ているので、超重要です。
多すぎる情報はうまくいかないことが多い
実際にトレードしていると、いつも見ている時間軸以外の時間軸の状態も気になることがあります。
監視する時間軸を増やすということは、トレードで参考にする情報が大きく増えることを意味します。いくら情報が多かったとしても、それらを上手く処理できなければ無害どころから有害になることもあるのです。
トレードで使う時間軸は多くても3つで十分でしょう。
それ以上だと様々な矛盾が見えてきてトレードしにくくなります。
チャートって合理的に出来ていないから、時間軸によっては見え方が全く違ったりするのよ。
で、見る時間軸の数が多くなるほどこんがらがって矛盾だらけになって、訳分からなくなる。
相場の流れを理解することは大事だけど、それが全てってわけでもないんだな。