今回は私がこれまでトレーダーとして生きてきて一番辛かった話をします。
一番辛かった時期、それは1回目の専業トレーダーになった後に、勝てなくなった時です。
この時期は本当に辛かった。
それまでのキャリアを全て捨てて夢のまた夢だった専業トレーダーになったのに、勝てなくなるなんて、本当に想定外の話でしたし、今でもその時の夢を見ます。
「これからどうしよう・・・」
「一生底辺生活なのかな?」
ずっとネガティブなことばかり考えていました。
今回はそんな辛かったときのお話をします。
改めて自己紹介
初めてこのブログをご覧になった方のためにまずは自己紹介をさせてもらいます。
2回目、ということは1回目があったのです。
ご察しの通りというか、冒頭でも書いたように、1回目の専業時代は調子を崩して終わりました。
それからはアルバイトで生計を立てながら専業復帰を夢見て検証と低ロットのトレードを続けて、何とか2度目の専業トレーダーに返り咲くことができました。
この辺りは以下の記事をご覧ください。
専業なのに勝てない辛さはハンパない。
私は元々会社勤めをしていて、夜にトレードする兼業トレーダーでした。
会社の給料をもらって、トレードで小遣い稼ぎをやって・・・という思いが続けばよかったのですが、ある時から専業トレーダーを意識し始めました。
チャート分析の基本が分かって、ある程度狙い目が分かってきたときですね。
今思えば「あの頃は若かったなぁ」と思いますよwww。
それからもの凄い努力をして、ちょっと時期尚早ながらも会社を辞めて専業トレーダーになりました。
・・・が、すぐに調子を崩しました。
その一番の理由は、会社の給料が無いこと。
- 給料が無い
- 負けるのがプレッシャーになる
- 損切りが続くとお金を失うのが恐くなってエントリーできなくなる
という流れが続いてロットも下げたため、貯金を切り崩す生活になりました。
全く想定外でした。
今思えば本当に浅はかだったと思うんですけど、当時は「オレはやってやるぜ!」と意気込んでたんですよね。でも、トレードでなかなか勝てるようになると楽観的な考えはすぐに消え去って、「これからどうやって生活していこう」と悩む日々が続きました。
この時の辛さは本当にキツかった。
それまでに経験した損切りできずに大損したときや何度も何度も同じ過ちを犯してマウスやキーボードを投げ飛ばしたときよりも全然辛かったですね。
だって、リアルに生活がヤバイのが見えているから・・・。
トレードで給料1ヶ月分の給料を失っても、兼業なら仕事を続けていたらお金は入ってきます。
負けて辛くても「いつかはここから這い上がってやる!」という気持ちがありました。
でも専業だと、損失を出したら貯金を補填するしかない。
徐々に減っていく貯蓄を見て、「どうしよう、どうしよう」といつもアタマを抱えていました。この時は、「這い上がってやる」という気持ちは完全に消えていて、「俺の人生、終わったな」という思いばかりでした。
この時から徐々に人付き合いも減りました。
友人達には「オレ、専業トレーダーになるから!」と自慢げに語っていたものの、連絡を取るのが億劫になりました。Facebookやツイッターを見て「あぁいいなぁ。うらやましいなぁ。オレは何やってんだろうか。」と落ち込んでばかりでした。
100円のお菓子を買うのも躊躇するレベルにまでなっていました。カップ麺は高級品です。
もう崖っぷちです。
思い切ってアルバイトを始めたら調子が戻る
「もうダメだ」
ある日、力が抜けた状態でこう思いました。
「今の自分じゃ、専業トレーダーとしてやっていけない」
これが確信になったので、思い切ってアルバイトを始めました。
できる限り辛いことを忘れられるように肉体労働系です。
新たに知人が増えました。
少ないですが、貯金を切り崩さなくても生活できるようになりました。
それからです。トレードの結果が良くなったのは。
損切りが続いてもエントリーから逃げずにしっかりとトレードできるようになって、徐々に口座資金も増えてきました。
それまでどん底だった分、この時は本当に楽しかったですね。
ココで再び調子を取り戻して、ようやく2回目の専業トレーダーとなる足がかりを掴みました。
自分の将来が見えなくなったときが一番辛い
トレードをやっていて辛いこといろいろあると思います。
- 勝てない
- ルールを守れない
- チキン利食いをしてしまった
- 大損した
- エントリーした瞬間に逆行する
このように日々イライラすることもあるでしょう。
でもね、まだトレードが続けられる余裕があることや、次は何とかして勝ってやる!という思いがあるのはまだ良いんですよ。
辛い時期があったから今の自分がある
長々と自分が辛かった話をしましたが、今では貴重な人生経験が得られたと思っています。
この経験があるからこそ、専業トレーダーという職業の苦しさも分かりましたし、相場で生きていくことがどれほど難しいことなのかも理解することができました。
そんな思いもしたのに、再び専業トレーダーになったのは、やはり相場師として生きていきたかったんでしょうね。これまでの人生でも、こんなに真面目に頑張ったことはありませんでしたので。
トレードは辛いし甘くはない。
それでも頑張り続ける人、どん底に叩きつけられても立ち上がろうとする人なら、きっと何らかの結果は得られるんじゃないでしょうか。