そう信じている人がいます。
しかしこれは間違いです。
現実は真逆で、勝ち組トレーダは自分の勝てる相場のみで勝負しています。
勝ち組は、自分の手法を熟知していて、自分の狙うポイントが最も優位性を発揮しやすい相場でトレードをしているからこそ勝ち組になれるのです。
その一方で負け組はどんな相場でも利益を出そうと欲張っては損失を積み重ねます。
どんな相場でも手を出して勝てるほど相場は甘くはないのです。
今回は手法や相場を限定する重要性について解説します。
まずは一つのエントリーパターンから始める
ネット上を彷徨うと色々なトレード手法やエントリーポイントが見つかります。
「あ、これ良いな!」と思ってすぐにその手法でトレードしても勝てません。
なぜなら、手法について詳しく知らないと勝てないからです。
例えば、RSIが30を下回ったらロングするルールを考えてください。
このルールを満たす状況は沢山あります。
ですが全部が全部勝てるわけではありませんし、相場はRSIを中心に動いているわけではありませんので、おそらくこれだけでは優位性は得られません。
それではこの手法で勝てるようにするにはどうするか?というと、検証を続けてこの条件を満たしつつ勝ちやすい相場状況を探すのです。
例えば「サポートに当たった時にRSIが30を下回っていたら買う」といった感じで、条件を厳しくしてやるのです。
これで取引を続けて、トレードノートに色々と書いていけば、もっと手法について詳しくなるはずです。こうやって行けば地味にではありますが優位性は積み上げられていくのです。
一つのエントリーポイントで勝てるようになると、視野が広がる
1つの手法について、勝ちやすいパターン、負けやすいパターン、時間帯、時間軸、通貨ペアなど多角的に検証していくと、色々な事が分かります。
中には検証しても何の優位性も得られなかった結果もあると思います。
でも、このようなことが積み重なることで、相場の動きに対する理解が深まり、トレーダーとしてルールを守ることの重要性や相場には絶対はないことが、頭の中に刻まれるのです。
そして実際に1つの手法で取引する事で更に分かることがあります。
それは待つ事の重要性とルールにしがみつくことの大切さです。
私が考えを参考にしている専業トレーダーさんのブログではこう書かれています。
私も同感です。
きっとこれが本当の意味で手法を信頼していることになるのだと思います。
そして、一つの手法や狙い方で利益を出せるようになると、次第に視野が広がって、「あ、こういった動きのときは上げやすいんだよな」と、ルール外の値動きについても見えるようになることがあります。
この時に新しいエントリーポイントを追加してやれば良いのです。
最初から高難易度のことをやろうとするから失敗する
トレードって、突き詰めて言えばマウスをポチポチするだけのお仕事なので、他人がやっているのを見ても「あ、自分でもできるかも!」と思ってしまいがちなんですよね。
特に色々なポイントでエントリーする事ができる上級者を見て「真似できそうだな」と思っていざやってみると、勝てない。
さらにトレードでいやらしいのは、超初心者でも運が良ければ勝てることですよね。
技術が伴わなくても、勝てる時は勝てる。
これが間違った成功体験となって、ずっと間違った考えを引きずることになるんです。
が、2008年の9月のリーマンショックで全てが流れてしまい、ほとんどの人がマイナスとなってしまいました。当時勝てたのは、相場の動きが良かっただけで、技術が伴っていたわけではなかったんですね。
まずは簡単なところから、できるところから始めよう
マルチタイムフレーム分析、複数通貨ペアの監視、高頻度のトレード・・・。
どれも初心者には難しい分析と技術が伴います。
これらを一度に全部やろうとしたら、必ず自滅します。
自分のキャパシティーをオーバーして、暴走して資金を失うことでしょう。
こうならないためにも、一つのエントリーポイントを徹底的に突き詰めて、一つの通貨ペアだけでとことん検証&実戦トレードを繰り返してスキルを身がていく方が、効率が良いです。
まずは簡単なところから。
わざわざ難しいことから始めなくてもいいのです。