FXをしていると何度も何度も似たような失敗や間違いを繰り返します。
あなたもこれまでに色々な失敗をしてきたことでしょう。
ですが、こんな失敗や間違いがトレード結果に多大なる悪影響を及ぼします。逆に言えば、失敗や間違いを圧倒的に減らすことが出来れば、勝ち組になる可能性が飛躍的に高まります。
そこで今回は、個人的な経験を振り返って、過去の失敗について書いていきたいと思います。
私の失敗を見てもらうことで、あなたは同じような失敗を避けてもらえたら幸いです。
と常々思うんですが、失敗をしている最中は特に気にしていなかったり、分かっていながらもやってしまってるんですよね。
ロスカットをやらずに放置!
どんなトレードスタイルであっても、ロスカットをせずにポジションを放置するのは失敗の典型ですよね。
まぁ大抵はロスカットをしなくても、近いうちに建値付近まで戻ってきて「あぁ、助かった!!」となることが多いんですが、これを繰り返すと、本当に戻ってこないシチュエーションが必ずやってきます。
こうなると口座破壊は必至。
また、クソポジの放置期間は含み損を監視するだけの無駄時間となり、生きた心地はしません。
単に相場の神に祈るなんて本当にムダです。
FX関連のニュースやSMSにくぎ付けになる
情報化社会です。
ネットを見れば、相場に関する様々なニュースで溢れ、SNSでは色々な意見を見ることができます。
特にメディアは「記事を閲覧されること」を優先しますので、センセーショナルな見出しや内容になることが多いです。SNSでもインフルエンサーは刺激的なことを書きますし、誇大なことを主張します。
これらの情報にいちいち不安を抱いたり、希望を見出したりすると痛い目を見ます。
特に損切りできずに放置しているクソポジを持っている時程、他のトレーダーの肯定的な意見が天啓に見えたりしますが、信頼しすぎるのは辞めておきましょう。
指標の時間と指標の結果をチェックするレベルです。
チキン利食い
チキン利食いもついやってしまう失敗ですよね。
でも、ここからまた含み損になるのは絶対に嫌だ。
だから、とりあえずここで利食っておこう!
というのがチキン利食いですが、その時は気が休まるものの、トータルの収支に致命的なダメージを与える悪手です。トレードとは待つのが仕事。
待つとはエントリーポイントだけでなく、利食いや損切りを執行する時も同じ。
適切なところでやらなければ、トータルで大きな失敗を起こすことになります。
トレード記録から数字の面でどっちが得なのかを把握できていると、チキン利食いを減らすことに一役買うので、とりあえず計算してみることをお勧めします。
トレード記録を残さない
トレード記録を残すことは何よりも大事です。
トレード終了後に感じたことやトレード結果を自分でまとめると、自分が同じ間違いを何度も犯していることに気づきます。
数字の記録はチキン利食いを抑えてくれたり、不調時に冷静さを保つのに一役買います。
つまり、どうすればお得なのかを「数字」の上で示してくれるわけです。
ただ、細かすぎると続かないので気をつけて欲しい。
記録は継続することを一番にして、最初は本当に簡単なことを残すだけで十分です。
なるべく細かく記録をつけるに越したことはないが、あまりにも詳細な作業は長続きしません。
自分にあったバランスで継続して行うことが大切です。
短い時間足しか目に入ってない
相場は大きな時間足から見ていくことが鉄則です。
普段はコレを実践して相場を俯瞰できていたとしても、熱くなってイライラしていると、小さな時間足に固執してしまうことになりかねません。
小さな時間足に固執すると、ちょっとした変動に振り回されたり、ピコピコ動くローソク足に遅れまいとなぜかトレード回数が多くなります。
これで勝てるのであればいいのですが、なかなかそうはいかないwww。
特に短い時間足では上下に大きく触れているように見えても、1時間足や4時間足を見るとヨコヨコのバーコードチャートだったりします。
ここでいい加減なトレードをしていると、往復ビンタを喰らいます。
さらにムカつき、ポジポジ病患者に変身してしまうとエライ目に遭ってしまうわけですね。
ロスカットをズラす
しっかりと損切り注文を入れていたとしても、レートが損切りに近づいてきたら、負けが確定するのが嫌でずらしてしまう事、誰だってあると思います。
特にこれまでのトレードで、損切りに当たったらすぐに順行していたことが続いていたら、ずらしたくなる気持ちになるのもわかります。
もちろん、今回ロスカットをずらすことで良い感じで終われる可能性もありますが、いずれは大怪我することになります。
「何のために予め決めたところで損切りしないといけないのか?」
それは当然想定外の損失を防ぐため。
口座が吹っ飛ぶレベルの損切りをしないために、コツコツ負けるわけですから、コレもトレードの費用と考えましょう。
「今日の目標は○○pips(○○円)だぜ!」
獲得pipsや金額を短期的な目標とする。
これはモチベーションにもつながりますが、実はそれ以上のデメリットがあると個人的には思っています。
コレが達成できなかった時に無駄なストレスになりますし、「今日いくら稼ぐか?」は自分の勝手な都合によるものだからです。
いくら稼ぐかは相場によって違います。
それにもかかわらず、稼ぐ金額やpipsを予め決めていると、無駄にエントリーして傷を増やすことに繋がりかねません。
相場に挑む時は、なるべく「ニュートラル」な精神状態でいるのが理想です。自分の都合を孕んだ短期的な目標は邪魔になります。
目標とするなら、「自分の決めたルールに従う」こと。
勝ちトレードになるか負けトレードになるかは、相場が決めることです。
ついついの逆張り
相場が一気に進んでいる時にやりたくなるのが「逆張り」。
という勝手な思い込みでショートしたら大怪我をした経験がある人、私だけじゃないはず。
相場って、時に想定以上に大きく動くんです。
こんな時は、オシレーターなんて完全に無視するし、「まだトレンド進むの?」と思うくらいトレンドが継続します。
決して多くは無いですが、値ごろ感で逆張りする人にとっては、1回こんな相場が来ただけで死ねます。
そう、たった1回のミスで死ねるんです。
だからこそミスしないようにトレードしましょう。
ルーティンをサボる
なんだかんだでFXではメンタルが重要です。
「メンタル面をコントロールする」とか「冷静をキープする」と言われてはいますが、実際の所、コレが難しい。
それでも心をニュートラルに保つためにルーティンは役に立つ。
ルーティンとはいつもやっていることですね。
私で言えば、トレード前のしっかりとした分析、トレードの休憩中のスクワット、瞑想などですね。
これをやるからぜったに勝てる!というわけではなく、「これをやるから精神的に落ち着く」というものをルーティン化することで、平常心をキープしやすくなります。
スケベトレードは気をつけろ!
調子のいい時にこんなことありませんか?
「あれ?ルール外だけど、ココはちょっと取れんじゃね?」
という規律のないエントリー。これをスケベトレードと呼びます。
このスケベトレード、大きな損失へつながる導火線になるんですよね・・・・。
これで勝ったら勝ったで調子に乗って無駄なトレードを繰り返すし、負けたら負けたで損失を取り戻すためにポジポジ病になる。
そもそもルール外のエントリーなので、損切りを入れなかったりで、最後はお祈りする羽目になる・・・。
日常生活で「スケベ」であることは健康的で良いことですが、トレードで「スケベ」を発動させるとしっかり痛い目を見るので気をつけましょう。
最後に
残念な失敗が利益をもたらすこともあります。
きっと「今回だけは大丈夫!」そう思って、時にあなたも自主的にルール破りをしたりしたことがあるのではないでしょうか。
だが、トータルでみると、しっかりと利益を削り取られています。
大きめの損失はたった1回の「残念な失敗」に起因することがほとんどです。
こういう残念な失敗を一つ一つ、少なく、そして小さくすることによって結果として利益が残るようになります。
ということは自分にとって何が「残念な失敗」なのかを心の奥の奥の奥の方まで落とし込めるまで、しっかりと理解できるまで生き残らないといけません。
この言葉の重さを感じます。