あなたはトレードをしていてこんな風に思ったことはありませんか
- トレンドフォローがうまくいかない
- トレンドフォローでエントリーしてもすぐに損切りに引っ掛かる
- トレンドに沿ってエントリーしても全然伸びない
トレンドフォローはトレードの基本中の基本で、「トレンドに乗らないと勝てない」「逆張りじゃダメ」と誰もが言っているんですが
「トレンドフォローでトレードする=必ず勝てる」
というわけではないんですよね。
トレンドフォローをするにしても、しっかりとした「やり方」を身に付けないと勝てないわけです。
実はトレンドフォロー型の順張りで勝てない人には「共通点」があります。
この共通点を知って改善できれば、トレンドフォローで成功できる可能性はグンとアップします。
トレンドフォローがうまくいかずに悩んでいる方は、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
トレンドフォローで失敗する人の共通点
まずは、トレンドフォローで失敗する人の共通点から解説していきます。
- トレードする時間帯が悪い
- 逆のポジションを持っている人や決済注文が相場を動かしていることを知らない
- トレンド終盤でエントリーしている
- トレンド発生を見越して早すぎるエントリーをしている
- 環境認識をしていない
- トレンド判断が下手
- 利益確定が早すぎる
- 損切りをタイトにしすぎている
- 勝率ばかりを気にしている
- 無駄にチャートを見過ぎている
各項目について深掘りしていきますね
トレードする時間帯が悪い
トレンドが発生しやすい状態はいつでしょうか?
それはお金を持った市場参加者が多く参入する時です。
市場は活発に取引される時に需給のバランスが崩れて、価格が上昇、もしくは下落するのです。
トレンドが発生するためには、それまでの壁をぶち破るエネルギーが必要です。
そんなトレンドが発生しやすい時間帯は以下の通りです。
- 9:00~10:00
- 15:00~17:00
- 21:00~23:00
それぞれ、東京、ロンドン、ニューヨーク市場の始まる時間帯です。
市場開始時間というのは、一気に注文が入ることが多いためトレンドが発生しやすいです。特にロンドン時間開始時やニューヨーク時間開始時は前の市場のと重なるため、その分だけ流動性が上がって相場が動きやすくなります。
ですので、これらの時間帯でトレンドフォローすると効率よくトレードできます。
逆に東京時間の昼頃や深夜の3時から早朝7時頃などのような流動性が小さい時にトレンドフォローをしても負けることが多くなりますのでやめておきましょう。
逆のポジションを持っている人や決済注文が相場を動かしていることを知らない
相場で取引が成立するということは、自分とは逆のポジションを持っている人、これから持とうとしている人がいます。
あなたが「今こそがロングのチャンスだ!」と思っていたとしても、逆に「今こそがショートのチャンスだ!」と思っている人がいるのです。
まずは、自分とは逆のポジションを持っている人がいることを意識しましょう。
そして、相場のブレイクを発生させる大きな要因となっているのが「決済注文」です。
他のトレーダーの損切りが多く入っているような価格帯までレートが近づくと、そこから損切りを誘発してブレイクが発生することが良くあります。
ですから、自分がエントリーする際も逆のポジションを持っている人やこれから逆のポジションを持とうとしている人たちのことを考えて、吟味していくと、より洗練されたエントリーポイントが見つかります。
トレンド終盤でエントリーしている
誰が見ても明らかなトレンド中にエントリーして、天井や底を掴まされるケースですね。
本当にトレンドが強い時であれば、グングン相場が伸びている時にエントリーしても勝てるのですが、大抵の場合はそれほど伸びずに終わります。
トレンドは強ければ良いと思ってしまいがちですが、トレンドは永遠に続くものではありません。必ず終わりが来ます。
まだトレンドフォローで勝てていない人は、高値更新時にブレイクを狙うのではなく、むしろその押し目や戻りを積極的に狙っていった方が絶対に良いです。
トレンド発生を見越して早すぎるエントリーをしている
トレンドフォローの手法としてはブレイク狙いと押し目買い・戻り売りの2種類があります。
両者ともエントリーポイントの理想は「これからエントリー方向に伸びるポイント」です。
良いエントリーになるのは、トレンドがしっかりと把握できる個所になりますが、「これからトレンドになるだろう」と勝手に解釈して「トレンドフォロー」のエントリーをしている人、意外に多いです。
そういったエントリーを見てみると、本人はトレンドフォローであっても、実はまだまだ逆張りだったりします。しかも逆張りとしても中途半端なエントリーです。
このような逆張りにもトレンドフォローにもならないようなところで入っても損切りを量産するだけなのでしっかりとトレンドを見極めるようにしましょう。
環境認識をしていない
特にデイトレードにおいては環境認識は必須です。
日足を始めとした上位足のトレンド方向や意識されやすい価格帯などを把握していないと、「木を見て森を見ず」の状態になること請け合いです。
例えば5分足で良いところでブレイクのロングを狙ったとしても、そこが1時間足のレジスタンスと一致していたら、損切りになる可能性が高くなります。
また、5分足のトレンドが下降トレンドであったとしても、それは1時間足の上昇トレンド中の押し目に過ぎないこともあります。
このように相場の波の流れをしっかりと理解していないと、トレンドに沿っているつもりでも、実は沿っていないエントリーをすることがあるので要注意です。
トレンド判断が下手
実はコレも多いです。
特にライントレードをしてダウ理論ベースでトレンド判断をしている人に多いのですが、ラインの基準が曖昧過ぎて、その日の気分等によってトレンド判断が違ってくることがあります。
例えば、自分がロングを狙いたいから、上昇トレンドと解釈できるようなラインを引く・・・みたいな。
このような主観が入りまくったトレンド判断では正しいトレンドフォローはできません。
トレンド判断方法は個人の判断に委ねられますので絶対はありませんが、少なくとも自分自身の判断基準にブレが無いようにしましょう。
利益確定が早すぎる
ようやくプラスになってきたポジションを早く手仕舞い気持ち、わかります。
何と言うか、含み損になっている時よりも含み益になっている時の方がソワソワしがちですよね。それは全て「今の含み益を逃したくない!」という気持ちから来ます。
でも、トレンドフォローはトレンドに乗って利大を目指すのが鉄則です。
理由はトレンドフォローの勝率は一般的に言われているほど高くないから・・・。
ブレイクを狙うにしてもダマシに合う可能性はありますし、押し目や戻りにしても「どこまで押すか」「本当に押し目なのか?」については後になってからしか分からないからです。
初心者はトレンドフォロー=高勝率という考えがありますが、実はそうではないんですね。
だからこそ含み益が大きく伸びそうなときには伸ばせるだけ伸ばさないと、結果として大きなプラスになりません。チキン利食いばかりやっているとトータルで負けてしまうのがオチです。
損切りをタイトにしすぎている
「損小利大」を妄信しすぎて、損切りをきつ過ぎる設定にしている人もいます。
確かに損切り幅を狭くすれば、リスクリワードの大きなトレードが狙えます。しかし、その分だけ勝率が大きく下がりますし、伸ばせるところで伸ばせないと結果として損切りビンボーで終わるのがオチです。
過去の相場で手法を検証して最大逆行幅などを調べて、「自分の手法は勝ちトレードになったとしてもどれくらい逆行する可能性があるのか?」を知っておきましょう。
これだけで手法の優位性が大きく上がりますよ。
勝率ばかり気にしている
前述しましたが、トレンドフォローの手法は勝率は高くないです。
なぜなら、市場にトレンドが発生しているのは、全体の3割の時間しかないからです。
その中で勝率ばかりを気にしていると、チキン利食いをしたり、損切りをしないなどのルール無視に繋がります。
その結果、勝率は高いのに口座資金は大幅マイナス・・・・といった悲劇に見舞われることになります。
勝率はあくまでもトレードのパフォーマンスを見ための一つのサブ的な指標です。
一番重要なのは手法の優位性。
連勝するのは気持ちが良いですし、勝率が高いとトレード中のストレスも少ないですが、勝率に囚われると必ず負けますので注意してください。
無駄にチャートを見過ぎている
初心者によくありがちですが、エントリーした後にドキドキしながらチャートを凝視していませんか?
15分足でエントリーしたのに、いつの間にか1分足チャートに切り替えて、ちょっとした挙動一つ一つで一喜一憂していませんか?
下位足はロウソク足が次々と形成されるので見ていて楽しいですが、少しのノイズに気持ちが動いていたら、ちょっとした逆行にビビッて決済することになります。
もしあなたの手法がエントリー後に下位足を見るルールを採用していないのであれば、下位足を見てはいけません。余計な情報はトレードの邪魔です。
これと同じで、エントリー時に利食いと損切りの値が決まっている手法なら、できる限りチャートは見ない方が賢明です。
ポジションを持っている時にチャートを凝視してもほとんどのケースで良いことは無いんです。
トレンドフォローを成功させるためには?
トレンドフォローが失敗する理由についてまとめました。
この記事を読んでいるあなたは、きっとトレンドフォローで悩んでいるんだと思います。
トレンドフォローは一般的に言われているほど簡単ではありません。
確かに効率の良い手法ですが、その手法を扱うトレーダーにメンタル的なスキルを大きく求められます。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは簡単。検証を何度も繰り返して、自分の手法を固めて信用できるようになること。
トレード中って思うようにいかないことばかりです。
だから、「今の自分の手法で大丈夫かな?」と疑問に思うこともしばしば。
それが積み重なるとルールを無視することになるわけですが、自分のやり方でしっかりと利益が出せることを信じていれば、手法を疑うことも減れば、手法から外れることも無くなります。
このレベルに達した時に、ようやく口座資金がプラスになってきます。
自分の手法を信じられるように、検証とトレードを頑張りましょう!