FXやめとけおじさん「FXやめとけ」

FXに興味を持っている人が「FXを始めよっかなぁ・・・」と思って周りの人に話してみると「FXはやめとけ」と言われることが多い現実があります。

どうやら世間一般的なFXのイメージはこんな感じのようです。

うーん・・・。
専業でFXをやっている者としては、自分自身がギャンブラーだったり、胡散臭い人に見られるのはとても心外ですが、まぁ、その理由もわからんでもありません。

今回はFXを「やめておけ」と主張する人たちの根拠と、FXが向かない人、本気でFXで取り組むにはどうすればいいか？についてまとめていこうと思います。

FXを「やめとけ」と主張する人の根拠

FXを「やめたほうがいい」「やらないほうが良い」と主張する人は大きく2種類あります。

FXの経験はないけど、イメージでモノを語る人

「トレード経験が無いのに、モノを言うな！」と個人的には思いますが、世間一般のFXに対するイメージが悪いからこうなっているのでしょう。

トレード経験が無いのに「FXはやめておけ」と主張する人の多くが「FXはハイリスクで口座資金が全部飛ぶ、時には大きなお金を支払わないといけない」と考えているようです。

確かに過去にはFXで数千万単位のお金をぶっ飛ばした人もいれば、スイスフランショックで数千万円の追証を迫られた人もいます。

そして2chのコピペ等が「FX＝危ない」というイメージを持たせる一因になっているのも間違いありません。

これらをひも解いていくと、トレード経験が無いのに「FXはやめておけ」と主張する人たちの根拠は「レバレッジ」にあります。

レバレッジは資金効率を高めることができる反面、資金管理を誤れば大きな損失を生むもろ刃の剣です。そして、FXで大損する人の多くがトレード手法ではなく資金管理で失敗しています。

資金管理は数学です。
自分の資金がどれだけあって、どれだけをトレードリスクに晒すのかは全て計算できます。

FXにおいてレバレッジは使わないといけない決まりもありませんし、あくまでも選択肢の一つです。これを理解すれば、決してFXがハイリスクな投資商品とは言えないはずです。

FXの経験からFXはやらないほうが良いという人

実際にFXをやった経験から「FXはやめとけ」という人も多いです。

その理由は以下の通りです。

経験者が語ると説得力と具体性が出てきます。
これらについて解説を加えていきます。

自分がFXで大損してしまった

自分がFXで大損した経験があるのなら、当然他人にはFXを勧めませんよね。

ただ、大損する理由は先述の通り自分のリスク管理の問題です。

自分でリスクをコントロールできるのに、それをやらなかったわけですが、「自分はトレードが下手くそです」と言っているようなもんです。

また、過去にはスイスフランショックやブレグジットショック等で追証を迫られた人も多いです。

しかし、スイスフランショックについては、その前から「スイスフランはヤバい」と言われていましたし、ブレグジットショックについても、事前に国民投票があることが分かっていたわけですから、トレードをしなければ避けられたリスクでした。

FXで勝てなかった

自分なりにFXで勝つために努力したけど勝てなかった。
だからFXなんてやらない方がいいと主張する人も多いですね。

でもこの主張って、下の例と同じですよね。

自分が出来なかったからお前もやめとけって・・・。

これも「自分はFXで稼ぐことが出来なくて脱落しただけです」と言っているようなものですね。

詐欺師に騙された

FX業界は魑魅魍魎のあふれる世界でもあります。

Twitterを見ると明らかに嘘の取引結果を出して自慢してる人や、高級品を並べてお金持ち自慢をしている人がワンサカいます。

で、こんな人たちが「コンサルやってます」「コンサル生が億を突破しました！」なんてことを言ってくる。

で、実際にコンサルを受けると素人レベルで再現性もクソも無い話ばかり。なのに数十万円。

まぁこんな詐欺被害にあったら詐欺師だけでなくFX自体も嫌になるだろうし、「本当はFXは稼げないようにできているのでは？」と穿った見方をすることに繋がるのは否定できません。

ただ、自分が詐欺被害に遭ったからFXそのものを否定するのは見当違いです。

否定すべきは詐欺師や金融リテラシーの無かった自分自信であって、FX市場は常に取引する機会を提供しているだけですから。

自分（アマギ）は何と答える？

ここまで「FXはやめとけ」と主張する人たちの意見について考察していました。

「じゃ、アンタはFXを始めようかなと思っている人になんて答えるんだよ？」と思いますよね？

私はこう答えます。

だって、FXって勝てるようになるまで大変だから・・・。

トレードって、初心者が思っている以上に難しいです。
大変ですし、時間もかかります。

しかも相場はランダムに近い動きをするので、自分の実力がトレード結果として反映されません。

例えば資格試験とかだと、知識が付いたり問題を解く力が付けば自分の実力が上がっていること実感できます。

楽器の習得も同じで、何回も何回も練習すれば、それまでできなかったところも、徐々にできるようになります。

でも、FXは自分の実力が上がっていたとしても、相場が合わなければ損失になることだって多々ある一方で、ルール無視して適当に入っても勝てることがある世界なので、必要以上に自分を過小評価したり、逆に過大評価したりしがちです。

こんなこともあって、自分の実力を客観的に見るのが難しいんですよね。

上手くなっていたとしても、そう感じられないことも多いのがFXの難易度が高い理由です。

ということは、自分が目標にどれくらい近づいているのかも見えにくいため、継続した努力を続けるのがしんどくなるんです。

正直な所、自分の実力を客観的に把握しにくいという点がトレードの一番難しい所だと思っています。

あと少し頑張れば結果が出そうなレベルなのに途中でやめる人がわんさかいます。

ここでFXに見切りを付けてやめる人がどれだけ多いことか・・・。
それくらいキツイし厳しい世界なんです。

これからFXを始めようかなと考えている人へ

これからFXを始めようとしている人の意思を邪魔するつもりはありません。

上手くやれたら人生が一気に明るい方向へ進むのは間違いありません。
経済的な不安も解消するでしょう。

ただ、専業トレーダーとして言っておきたいことがあります。

これらが覚悟できるのであれば、FXを始めて良いと思います。
一方で、「こんなの噓でしょ！」と思う人ほどFXはやめたほうが良いです。

もちろんFXは良いことも多いです。
会社に頼らず、自分一人の力だけで生計を得ることができますし、それが大きな自信にも繋がります。

でもそれまでの下積みが大変なんです。
この下積みに耐えられない人たちが山ほどいます。

決して甘い話では無いんです。

私も一度専業トレーダーになって、全然勝てなくなってフリーターになりました。
その時の絶望感は本当に辛くて、今でも夢に出てきます。

だからこそ私も声を大にして言いたい。