トレードする時間帯やトレード頻度は、トレーダーの生活スタイルや性格に合っていないといけません。
そうでなければ、精神的にもキツイ上に利益も出せない・・・という最悪なことになってしまいます。
今回はトレードする時間帯と頻度について詳しく解説していきたいと思います。
トレードする時間帯
デイトレード、スキャルピングに限った話になりますが、24時間動くFX市場の中で、どの時間帯でトレードするのかを決めるのも重要な問題です。
外国為替市場は大きく分けて、東京市場、ロンドン市場、NY市場に分類されます。
それぞれの市場によって特徴的な値動き方が違ってきます。
そのため、どの時間帯をメインにトレードするかで選択すべき戦略も変わるのです。
- 小さい値幅を逆張りでコツコツと狙いたいのなら東京市場
- 一気にブレイクする値動きを狙いたいのならロンドン市場
- 比較的大きなボラティリティで上下する相場で狙いたいならNY市場
などのように手法に合った時間帯を選ぶ必要があります。
また、東京市場からNY市場までトレードすれば沢山稼げると思われるかもしれませんが、決してそう上手くいくわけではありません。
シストレの場合なら別ですが、裁量トレードの場合、チャートを監視する人間に疲労が生じます。
疲労が生じれば集中力を欠くことになり、トレードの精度も落ちやすくなります。
トレード頻度について
トレードの成績というものは、
1回あたりの期待値×トレード回数
で大体決まってきます。
つまり、トレード1回あたりの期待値がプラスであれば、トレード回数が多ければ多いほど利益は増えると言えます。
ならば、トレード回数は多い方が良いに決まってる!
という結論に至ります。
これがスイングトレードなら正しいのですが、デイトレードやスキャルピング(特に裁量トレード)ではそうではないケースが多いのが実情です。
トレードは精神を消耗させる
それではなぜ、デイトレやスキャルピングでトレード回数が多過ぎると良くないかと言うと、トレードは精神的に疲れる行為だからです。
精神的に疲れてしまうと、チャートの見方が甘くなったり、トレードルールに従えなくなる傾向があります。後になってチャートを見ると、「なんでこんなところでエントリーしたの?」と自分でも不思議に思うようなトレードをしてしまうのです。
特に経験の浅いトレーダーが短い時間で何度もトレードすると、一種のギャンブル依存症になってしまい、トレードしないと気がすまない状態になりがちです。
こうなると、大きな損失を出すまでトレードの刺激を追い求めてしまい、結局その日の終わりには後悔することになります。
トレードルールの無いトレードは単なるギャンブルです。
気づいたら熱くなっていて、相場の動きに取り残されるのが嫌で動きが出る度にエントリーしてたり・・・
だけど、時間が過ぎてくると集中力も落ちたり、精神的にも疲れて荒れたトレードをすることになるんだ。
あらかじめその日の最大トレード数を決めておこう
1日に何度もトレードするには、精神的な「体力」が必要です。
元々トレードで精神を消耗しにくい人もいれば、生まれながらに精神的な体力が強い人もいますが、そんな人は決して多くはありません。
トレードの体力を培うには、「経験を積む」しかありません。
最初は少なめのトレード回数で慣らしていき、段々と慣れて行くにつれて少しずつトレード回数を増やすようにしたほうが良いでしょう。
厳選したトレードをするために、そして自分の精神的な崩壊を防ぐためにも、1日のトレード回数を前もって決めておきましょう。
本当に利益を出している人のトレード回数は少ないから。