専業トレーダーになるのは2回目です。
え?と思われるかもしれません。
恥ずかしながら、私は一度専業トレーダーになって挫折して退場した経験があるのです。
今回はそういったことも交えて書いていきたいと思います。
FXを始めたのは2008年
私がFXを始めたのは新卒で就職した2008年です。
今から約12年前になりますね。
当時はそこそこなFXブームで、まだ新しい投資商品と言うこともあって、テレビで特集されたりしていました。それを見て、「あ、これはオレならやれるな!」と思ったのを覚えています。
・・・というのも、実は私は学生時代に株に手を出したことがあって、運良く10万円を100万円に増やすことができたからです。
新卒で企業に入社したものの、会社の仕事や雰囲気が合わず、「正直、一生この会社で働き続けるのは無いな」と思っていた私は、「トレーダーとして生きていくぞ!」と決めてFXを始めました。
私がFXを始めた頃はリーマンショック直前。
サブプライムショックはありましたが、まだ楽観的なムードでした。
しかし2008年9月にリーマンショックが到来。
今考えてもあり得ない程のボラティリティの相場が続き、その中で資金管理を適当にやっていた私は何度も口座資金を吹っ飛ばしました。
ちなみに当時の私のトレード手法は、損切りをせずに適当にエントリーする、というもの。
- チャートを見て勢いづいたら入る
- 2ちゃんねるでエントリーしている人がいたら入る
- よく見ているブログで○○のレートなら買い!と書かれていたら入る
といった感じで、負けて当然のトレードをしていました。
2009年、目覚める
2008年にボコボコに負け続けた私は、以下のことに気付きました。
- FXは簡単に勝てない
- 勝てる手法がないと勝てない
- 勝てる手法で一貫してトレードしないと勝てない
当たり前と言えば当たり前。
だけど、「FXは簡単に勝てるようになるだろう」という甘い考えは消え去りました。
それからは本業の仕事よりも優先してFXに取り組む日々。
勝って負けてを繰り返して、感情的になるひもあったし、ルールを守れない日もあった。
損切り出来ずに夜も眠れず、あまりの含み損に気分が悪くなってゲロを吐いたこともあった。
そんな時に、知り合いのトレーダーがからとあるFX塾に誘われました。
当時からFXの情報商材は沢山ありましたが、対面式でトレードを教えてくれる塾はまだ少なかったと記憶しています。
そこで出会った担当の先生からトレードの手ほどきや考え方を学んだおかげで、チャートの見方や考え方が培われるようになりました。
特に塾で習ったラインの引き方なんかは今のトレード手法の根幹になっています。
私のラインは少しオーソドックスとは離れていますが、それは塾で習ったやり方なんですね。
2011年に憧れの専業トレーダーに!
2011年、私は人生の中でも大きな決断を下しました。
それは、「専業トレーダーとして生きていくこと!」
その頃には、何とか月単位でプラスが続いていました。
会社の給料ほどではないものの、このままロットを上げていけば給料を超えられるようになるなぁ・・・という段階です。
そんな折に、会社の上司が代わりました。
それまでの上司とはうまくやってこれたのですが、新しい上司とは全くウマが合わない。結構なパワハラも受けました。
でも良く考えたら自分は相場で自分一人で稼げるじゃないか!
そう思って上司からの暴言をレコーダーに撮って労働基準監督署に通報。そして会社のコンプライアンス室にも相談。上司が会社の同僚と不倫をしている証拠も押さえて上司の家に写真を送り、全てをぶっ潰しました。
元々玉砕覚悟だったので、全てが終わって溜飲が下がったときに会社を辞めました。
2013年に撤退。アルバイト生活へ
いよいよ憧れの専業生活!
「よし!これからガンガン稼ぐぞ!!」と思ったも束の間。
トレードで勝てなくなりました。
要因はメンタル。
給料が入ってこない重圧に負けてしまったのです。
それまでは損失となっても「次は勝てる」という思いもあって一貫したトレードを続けられていました。でも、いざ専業になると、損切りの金額が重く精神にのしかかり、「負けたくない」という気持ちから意味も無くエントリーを見送ることが多くなったのです。
でも自分が入ったところは負けトレードになる。
このような状況が続くとトレードするのが本当に辛くなって、ロットをかなり落としてから再スタートしました。
それで調子を取り戻したかというと、そうでもありませんでした。
私が育った相場はリーマンショック後の荒れ狂う相場。
2011年以降からは相場が落ち着きボラティリティも低下してきたこともあって、なかなかpipsが取れず、苦しい状況が続きました。
FXではなかなか稼げず、それまで溜めた貯金を切り崩して生活する日々。
残りの貯金が50万円を切ったところで「オレの負けだ」と認めて、とりあえずアルバイトを始めました。
人生で一番キツイ時期でした。
2018年に再び専業トレーダーへ!
アルバイトをしながらも再び専業トレーダーに返り咲くことを目標に頑張る日々。
時にはアルバイトで稼いだお金をそのまま相場につぎ込んで消えてしまう事もありましたが、「次はもう絶対に負けない!」という強い意志で検証とトレード日誌を書き続けました。
そのおかげで新たな考えや手法を身につけ、2015年はトータルでプラス。2016年はアルバイトで稼ぐ金額よりFXの収益の方が多くなりました。
かつての自分だったら、この時点でアルバイトも辞めていたことでしょう。
しかし、専業トレーダーの過酷さを知ってる自分としては、すぐにアルバイトを辞める事はできませんでした。
そのままFXとアルバイトを続けた結果2017年はFXで過去最大の収益が出せて自信も付いたこともあって、ようやく2018年にアルバイトを辞めて、専業トレーダーに返り咲きました。
この時期は辛くもあり、楽しくもありました。
そして現在・・・
2度目の専業トレーダーになってから1年以上が経過して、何とかそれまでの成績をキープできているので、精神的にも余裕ができてこのブログを始めました。
ブログを始めた一番の理由は自分自身を客観的に見るため。
自分の考えや気付き、トレード結果を掲載していくことで、自分を見つめ直すことができるんじゃないか?と考えたのです。
もうアルバイト生活には戻りたくありません。
実は私には嫁も子供もいます。
家族がいる以上、もう失敗は許されない。
だからこそ、今以上に気合いを入れないといけないのです。