過去検証を継続してやっていると、ピコーンと新たな手法を閃いた経験はないでしょうか?
「あれ?ココで仕掛けて、ここで利食ったら勝てるんじゃね?」
といった感じで。
とても嬉しいですよね。
今回は、良いアイディが出てきた時に、その後どうやって行けばいいのか?について解説していきます。
アイディアのままで終わらせるのはもったいないですから、キチンと検証していきましょう!
まずは明文化してまとめる
新たなトレード手法を閃いたということは、きっかけとなるチャートがあるはずです。
まずはそのチャートをダッシュで保存しましょう。
そして、どういった条件になったらエントリーするのかについて考えましょう。
それができたら、文章にします。
文章にするのは面倒かもしれませんが、チャートやローソク足やインジケーターの動きなどのイメージ的なモノを文章化することで、抽象的なイメージを具体的なイメージに変えることが出来ます。
- ボリンジャーバンドにタッチして逆線が出たらエントリー
- MAにローソク足が当たってピンバーが出たらエントリー
- 上位足のサポレジラインに当たって、執行時間足ではダイバージェンスになったらエントリー
文章化は一つのアウトプットです。
アウトプットすることで、自分のアイディアが明確になり、より深く知ることができます。
文章化しているときに「あれ?」と疑問がわいてくることもありますので、その疑問についてもメモをして、後で検証しましょう。
負けトレードになる箇所を洗い出す
新たなトレード手法が見つかるのは、大概直近の相場の動きからです。
このような場合、直近の良い動きが目にとまっただけのケースも多いです。
これは、「直近偏向」と言われる一種の認知バイアスで、その名前の通り直近の値動きだけから「勝てる手法」を思いついたに過ぎません。
ですから、まずは統計を出すために、思いついた手法が負けトレードになるケースのチャートを探してみましょう。
きっとそう感じると思います。
私の感覚ですが、思いついたトレードアイディアの9割は使えません。
閃いたときは「凄いモノ思いついちまったなぁ、オレ」と思うんですが、フタを開けてみると、大したこと無かったというケースの方が圧倒的に多いです。
見た目は良くても化けの皮が剥がれてしまうんですね。
つまり、負けトレードが思いの外多くて、使い物にならねぇなぁと判断するわけです。
もし、この段階でも「これは行ける!」と思ったら次のステップに進みましょう。
本格的に検証する
ここからが本番です。
過去の相場で本格的に検証していきます。
検証する場合は、できれば過去のチャートを動かしてやっていくことをオススメします。
・ForexTester4
・MT4の検証用のEA
これらのツールを使えば、相場の先が見えないので都合の良い検証をしてしまうリスクが激減します。
これで大体3年間分ほど過去検証して、優位性が認められたら低ロットで試していきます。
少なくとも3ヶ月ほどは低ロットのトレードを続けて、勝ちやすい相場や負けやすい相場を肌で感じていきます。
そして、定期的に反省しながら手法を磨き続けます。
手法に馴染んできたら、本格的にトレードで使っていきましょう。
もし、優位性が認められなかったら・・・
なんてこともあります。いや、よくあります。
辛いですが、トレードやってたらそんなことは日常茶飯事。
ランダムに近い相場の中で、凄い優位性のあるルールなんてそう簡単に見つかるものではありません。
でも、落ち込む必要はありません
だって自分が検証したポイントが大したこと無いことが分かったじゃないですか!
検証で優位性が認められなければ、今後、そのポイントでエントリーする事はなくなるでしょう。
つまり、余計なトレードが減らせることに繋がったわけです。
「ここでエントリーしても勝てない」ということが分かっただけでも良かったと思うべきです。
どんな検証結果であっても否定的にとらえてはダメです。
優位性があろうが無かろうが、知識は得られたわけですから、それで良いと思いましょうよ。その知識で、今後の負けトレードが減らせるのであれば、きっとその検証は「役立つ投資」だったのですから。
色々と試していると、きっと金脈に当たる
今回はトレードアイディアを検証して手法化する流れについて解説しました。
まぁトレード中に浮かぶアイディアの、ほとんどの場合が優位性ありません。
でも、そういったアイディアを大切にして検証を続けていけば、いつか本当に勝てる手法が見つかるはずです。
きっとその時には「検証やっててよかったぁ」と心の底から思えますよ。