こう感じたことってありませんか?
これが何度も続くと「FX業者が嫌がらせしてるんじゃないか?」とか「相場自体が自分を見張ってるのか?」と疑ってしまいがちです。
しかし、言うまでもなくそんなことはありません。
エントリー後に相場が逆行するのには、理由があるのです。
今回はエントリー後にレートが逆行する理由と対策方法について解説していきます。
エントリーすると相場が逆に動く理由
エントリーした途端に相場が逆に動く主な理由は、以下の5つが考えられます。
- エントリータイミングが悪い
- 上位足をよく見ていない
- ピンポイントで逆張りをしている
- 指標の影響
- スマートマネーによるダマシ
1つずつ詳しく見ていきましょう。
エントリータイミングが悪い
エントリー直後に相場が逆に動くのは、エントリータイミングが悪い可能性があります。
もちろんどんな手法であっても、常にエントリーした途端にエントリー方向へ進むことなんてありませんが、頻繁に逆行して損切りに当たることが多いのであれば、エントリータイミングを疑うべきです。
特にFX初心者の方は、「動きに遅れたくない」とか「これから大きく動くかも?」、「早く利益を出したい」という思いもあって、焦ってエントリーポイントを精査せずに入ってしまうことがあります。
例えばレンジをブレイクしたタイミングですぐにエントリーするのは良い例で、こういったケースではしっかりとチャートを精査して入る必要があります。
上位足をよく見ていない
特にスキャルやデイトレなどの小さな時間足を使っている人でありがちなのが、上位足をよく見ていないケースです。
上位足はより大きな流れとなりますので、その方向を読んだり、上位足の反転しやすいポイントを知っておかないと、エントリー直後から逆行することが多くなります。
例えば、5分足では上昇トレンドトレンドであっても、1時間足では下降トレンドということがよくあります。
この場合、5分足の上昇トレンドは限定的なモノになることが多いですので、いざエントリーしてもすぐに逆行・・・ということがよくあります。
ピンポイントで逆張りをしている
初心者トレーダーがやってしまいがちなのが「ピンポイントの逆張り」です。
特に日本人トレーダーは逆張りが好きですよね。
ある程度トレンドが進んだところで「ここまで下げたから反発するだろう」という安直な考えでピンポイントを狙った逆張りをしても、多くの場合で負けます。
そもそも逆張りは難易度が高いですし、ある程度の含み損を甘受しないといけない手法でもあります。
指標の影響
エントリーしたタイミングが指標発表の直前で、発表直後に一気に逆行してしまった・・・なんて経験はないでしょうか?
これは運が良ければエントリー方向に大きく伸びることもあるのですが、スプレッドも開くことが多いのでハイリスクになります。
トレード前には必ずその日発表される指標をチェックしておきましょう。
スマートマネーによるダマシ
外国為替市場の中には、中央銀行、メガバンク、大手ファンドなどの機関投資家がいます。
彼らのことをスマートマネーと呼びますが、スマートマネーは市場を動かせるだけの資金力を持つため、チャートを操ることもできます。
例えば、ダブルトップのネックラインを割らせておいて、一気に上昇させる・・・なんて動きですね。
こういったダマシも発生するのがFX市場です。
スマートマネーのダマシもある程度見分けられることができますが、なかなか難易度は高いです。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
相場が逆行しやすいポイント
では相場が逆行しやすいポイントについて解説します。
このようなポイントで直近の値動きの方向に仕掛けると、すぐさま逆行してダマシに合う可能性が高まりますので要注意です。
逆行しやすいポイントは以下の2点です。
- サポレジライン付近
- レンジ相場
サポレジライン付近
サポレジライン付近は、多くのトレーダーが注目し、実際に沢山の注文が入っている価格(帯)です。
相場はサポレジラインに引き付けられるように近づいては反発して、ブレイクして・・・を繰り返しますが、基本的にはサポレジラインに来たら反発することが多いと考えたほうが良いです。
例えば、下のチャートをご覧ください。
価格が赤いサポレジラインに当たったのは5回ほどありますが、ブレイクしたのは1回だけです。
またもう一点重要なこととしては、ブレイクされたサポートは、その後はレジスタンスとして機能することがあります。
過去のブレイクされた水平線であっても、しっかりと意識されて反転することもあるので、このような価格(帯)でブレイクを狙う際は注意してください。
レンジ相場
レンジ相場は、相場の方向が定まっていないので、エントリーしても逆方向に進むことが多いです。
レンジ相場については一般的にはレンジの上限と下限を行き来する値動きとして解説されますが、現実にはレンジの上限や下限でピタリと反転するわけでもありませんし、レンジの途中で一気に逆に進むことも良くあります。
レンジ相場でのトレードは難しいですので、エントリーを避けたほうが無難です。
エントリー直後から利益が出やすいエントリー手順
ここまでは、エントリー直後に逆行しやすい理由とそのポイントについて解説しました。
あなたが知りたいのはエントリー直後から利益が出やすいポイントですよね?
というわけで、ここから逆行しにくくエントリー方向に進みやすいポイントについて解説していきます。
手順としては以下の3つです。
- 上位足で大きな流れやチャートポイントをチェック
- 経済指標や要人発言の時間をチェック
- トレンド相場での順張りエントリー
上位足で大きな流れやチャートポイントをチェック
デイトレやスキャルで大事にしたいのが長期足の流れです。
これを怠ると、エントリーしたらすぐ逆行⇒損切りに繋がります。
基本は長期足でしっかりとトレンドが出ている方向に下位足でピンポイントで仕掛けます。
例えば上位足が上昇トレンドであるならば、下位足も上昇トレンドになったところを狙うわけですね。
こうすることで、追い風が吹いている中でエントリーできますので、より勝率を上げつつ、大きな利大が期待できます。
もし、上位足にしっかりとしたトレンドが見られない場合は、その通貨ペアでのトレードは避けたほうが無難です。
「いつもトレードしているから」という理由で一つの通貨ペアに固執しない方が良いでしょう。
経済指標や要人発言の時間をチェック
トレード前に必ずその日の経済指標や要人発言の時間をチェックしてください。
雇用統計やFOMC、消費者物価指数などの重要度の高い経済指標は、それまでの流れを無視した動きをします。
また、発表前の市場参加者も意識しますので、値動きが極端に悪くなったり、分かりにくい動きをします。
ですから、少なくとも発表直前から発表直後にかけてはエントリーを避けるようにしてください。
これを知らずにトレードするのはハイリスク、というか無謀です。
トレンド相場での順張りエントリー
まずFXで上手く利益を出せていない方や初心者の方は、トレンド相場での順張りすることを心がけましょう。
順張りにもブレイク狙いと押し目買い・戻り売りの2つがありますが、個人的には押し目買い・戻り売りの方をお勧めします。
なぜなら、比較的近い所に損切りが置けて、良いリスクリワードをが狙えるからです。
私の実践する押し目買い・戻り売りは以下からご覧ください。
インジケーターを利用したい方であれば、移動平均線がおススメです。
中でも12本のEMAを同時に表示するGMMAはトレンド方向と押し目や戻りが分かりやすいです。
どうしても逆行してしまう場合・・・
どれだけ対策しても、逆行してしまう時もあるでしょう。
ここでは、エントリー後相場が逆行してしまったときの対策をご紹介します。
- 損切りを広げてみる
- 取引をやめて手法を再検証する
損切りを広げてみる
どうやっても逆行して損切りに当たる場合は、そもそも損切り幅が狭すぎる可能性があります。
まず大前提として、エントリーした瞬間から含み益になって、そのまま増えていく状態なんてラッキーです。これを常に狙ってはいけません。
トレードをやる以上、ある程度の含み損の甘受は必要ですので、損切りを広げてみましょう。
取引をやめて手法を再検証する
最後の手段というか、上手く行かない人にはコレしかありません。
今やっているやり方がダメなら他のやり方をやればいいのです。
そのためにも、一度トレードを休止してそれまでのトレードを見直しつつ、やり方を改善しましょう。
これをやれば、新たなアイディアが見つかって、トレードが向上する可能性が高まりますよ!