よくこんな風に言われますよね。
私も確かに上昇相場はジリジリと上下を繰り返しながら高値を更新していく一方で、下げ相場は勢いよく安値を更新する印象があります。
でも実はこれって感覚的なものだって知ってました?
株式相場であれば、上げはゆっくり、下げは急と言うのは事実だと思います。
でも、FX市場は通貨同士の強弱。片方が上げれば片方は下げるのが必然ですから、上げも下げも大きな違いは無いんです。
それを証明するために、チャートを上下反転させてみていきましょう!
MT4でチャートを上下反転させる方法
まずはチャートを上下反転させる方法から解説していきます。
インジケーター(Period_Converter_OptReverse)が必要ですので下のリンクからダウンロードしてください。
ダウンロードしたらMT4にインストールして、上下反転させたいチャートにPeriod Converter OptReverseを入れます。
このような設定が出ますが、デフォルトのままで大丈夫です。
今回の例ではドル円1時間足(USDJPY)に入れました。
設定が終わったら、チャート左上の「ファイル」から「オフラインチャート」をクリックします。
出てきた一覧の中からUSDJPYの反転である「JPYUSD」を選んでOKをクリックすると、反転させたチャートが現れます。
ではでは、ドル円チャートと円ドルチャートを比較してみましょう。
反転したチャートを見ても、デジャブ感ありませんか?
あれ?上昇も下落も実はそれほど違いは無いんじゃないか・・・と思いませんか?
チャートを反転させた例
チャートを反転させた例を見ていきましょう。
ポンド円VS円ポンド
上昇トレンドのポンド円とそれを反転させて下降トレンドにした円ポンドです。
円ポンドのチャートのような下落相場はよく見られると思いませんか?
上げ相場を反転させると、デジャブ感のある下げそうになったりするんです。
ドル円VS円ドル
上のドル円にある急落。
これって下げ相場でみられるような印象がありますが、ひっくり返した円ドル15分足を見ると、「こんな上げ方も見たことあるよなぁ」と思いませんか?
ユーロポンドVSポンドユーロ
レンジ相場から徐々に波が拡大していく動きです。
どっちも見たことがある記憶はありませんか?
サブチャートに上下反転したチャートを表示する方法
チャートを上下反転する方法はもう一つあります。
それがinverted Pairというインジケーターを利用するやり方です。
これを使うと、チャート下のサブチャート部分に上下反転したチャートが表示できます。
サブチャート部分に表示なので、比較がしやすいですよね。
ただし、こちらの方は反転したチャートにインジケーター等は表示できません。
インジケーターを表示したい場合は、前述のオフラインチャート版を使いましょう。
ダウンロードは以下のサイト様からどうぞ。
チャートを反転すると面白い
今回はチャートを上下反転する方法をご紹介しました。
「自分はショートが得意で、ロングが苦手なんだよね」と思っている人は、上昇相場を反転させた下落相場を見て、「どこで入れるか?」を考えると、上げ相場での入り所が見てくるんじゃないかなと思います。
ほかにも「いや、上げ相場と下げ相場は絶対に違う!」と主張する人は、実際に検証してみてください。それで明確な違いがあれば、そこから自分だけの優位性が見つかるはずです!
チャートを見る目を養うトレーニングにもなりますので、ぜひお試しを!