今回はトレーダーの相棒とも言える「チャート」の基本についての解説です。
「チャートって一体何?」「よくわからん」という人はぜひこのページをご覧ください。
トレードで使われる4つのレート
1日の中で、市場では活発に取引が行われており、価格も常に変わっていきます。
その日に記録された価格レートは膨大な量になるはずですが、どれがその日の価格となるのでしょうか?
1日の中で付けたレートは無数にあります。
その中で特に重要とされているのが、始値、高値、安値、終値の4つです。
それぞれの意味については以下の通りとなります。
高値(たかね)はその日の最も高い価格。
安値(やすね)はその日の最も安い価格。
終値(おわりね)はその日の最後の価格。
この中で最も重要視されるのが「終値」です。
なぜなら、「終値」こそがその日の市場参加者の総意の価格と考えられるからです。
株式市場であれば、午前9時の価格が始値、15時の価格が終値となりますが、24時間動き続ける外国為替市場では、毎日の明確な始値や終値が決められません。
そのため多くの場合は、慣習的にオセアニア市場オープン時の時間(冬時間なら日本時間で7時、夏時間なら日本時間で6時)のレートを「始値」、そしてアメリカの市場終了時(冬時間なら日本時間で6時59分、夏時間なら日本時間で5時59分)のレートを「終値」としています。
3種類のチャート表記方法
チャートには様々な表示方法があります。
全部くまなく紹介するとキリがありませんで、ここではメジャーな3つを解説します。
その3つとは、ラインチャート、バーチャート、ローソク足チャートです。
まずはこの3つについて詳しく解説していきましょう。
ラインチャート
ラインチャートは、その日の終値のみをチャートのプロットして、それらを繋いだシンプルなチャートです。
価格の値動きがダイナミックに見えるのが利点ではありますが、終値以外のデータがチャートに反映されていないために、情報が少なすぎるというデメリットもあります。
しかし、相場の「波」を読むには優れています。
チャートを見たことがない人でも、なんとなく意味がわかるのがラインチャートです。
バーチャート
アメリカでよく使われているのがバーチャートです。
このバーチャートは、1本1本がその日の始値、高値、安値、終値を示しており、ラインチャートよりも多くの情報が得られます。
では、バーチャート1本を拡大してみましょう。
バーチャート1本を見るとわかりやすいのですが、それがチャート上にいくつも並ぶとちょっと見づらくなるのがデメリットです。
ローソク足チャート
最後は日本発祥のローソク足チャートです。
上のチャートを見てみると、2種類の色のある箱のようなモノがあって、それらの上下に線が出ています。
この赤と青の2種類のローソク足を拡大してみてみましょう。
左側の青い箱のローソク足は、終値の方が始値よりも高い価格の時に出現するローソク足で、陽線と呼ばれます。
一方で右側の赤いローソク足は、終値の方が始値よりも低い価格の時に出現するローソク足で、陰線と呼ばれます。
陽線でも陰線でも、始値と終値の箱の部分を「実体」と呼び、上に伸びた線を上ヒゲ、下に伸びた線を下ヒゲと呼びます。
ローソク足チャートは、一見しただけで相場の状況が直ぐにわかる非常に優れたチャートで、現在では日本のみならず、世界中で使われています。
ローソク足チャートを使うメリット
ローソク足を使うメリットは大きく以下の4つがあります。
- 比較的簡単に理解しやすく、チャート分析に向いている
- 簡単に使えて、様々なトレード手法と親和性が高い
- ローソク足チャートにはパターンが見られ、それらが優位性を持つ
- ローソク足の形やフォーメーションによって相場の方向や勢いを把握することができる
やはり視覚的に分かりやすいことがローソク足の一番の利点ですね。
このサイトでは、チャートを表示するときはローソク足チャートを使っていきます。
バーチャートは陽線か陰線かよく分からないし。
視覚的に分かりやすいメリットは大きいよ。
参考までにその他のチャート表記方法
今回ご紹介した3つのチャート表記方法は、どれも時系列チャートと呼ばれます。
一定時間が過ぎると足が切り替わり、右に新たな足が産まれてくるタイプのチャートです。
それとは違い、時間経過によって新たな足が産まれるのではなく、価格が一定幅を動くことで新たな足が産まれる「非時系列チャート」というものもあります。
非時系列チャートは、一定の値動きがなければチャートに動きが出ません。
そのため、トレンド相場では一気に新たな足が出ることもあれば、レンジ相場ではまったく足が更新されないことも多々あります。
そんな非時系列チャートを少しご紹介します。
練行足
練り足とも言われる日本生まれの非時系列チャートです。
世界で一番人気が高く有名な非時系列チャートでもあり、「Renko」とういう名前で親しまれています。
ポイント&フィギュア
○と×で相場の上下を見る海外生まれのチャート表記法です。
知らない人が見たら、何かのゲームかと思うかもしれませんが、以外にチャートパターンが見えやすかったり、ブレイクアウトのポイントが分かりやすいメリットもあります。
カギ足
日本生まれの非時系列チャートです。
FXで使っている人は希ですが、株取引で使っている人はいるかな?というレベルです。
ただ、使いこなすには検証する必要があるし、簡単ではないよ。