何度か主張していますが、資金管理はマジで重要です!
一般的にトレード手法に隠れがちな資金管理。
しかし、どれだけお金を稼ぐか?については資金管理の影響が大きいです。
しっかりと資金管理について勉強していきましょう。
資金管理の目的とは?
まず、資金管理とは一体何なのでしょうか?
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術によると、
「資金管理とは、トレードをやっていれば必ず巡ってくる不運な期間を、取引を降りずにしのいでいける程度に、市場のリスクの規模を抑えることを指す。具体的には、収益率を最大限に高める一方で、破産の確率を許容レベルに止める技術のことだ。」
と書かれています。
つまり、「トレードの調子が悪い時には出来るだけ小さな損失に抑える一方で、調子が良い時には資金が大きく伸びるようなお金の賭け方をすること」と言い換える事ができます。
こんな魔法のような事ができるのでしょうか?
損失を小さく抑えようとすれば、相対的に賭ける金額が減るために勝った時には利益も小さくなる。一方で大きく儲けようと思えば、損失も大きくなる・・・・。
これらの相対する要素の両方の良いところばかりを取る資金管理法は存在しません。
ではどちらを取るべきなのでしょうか?
資金管理は資金を守るためにある!
まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。
ジョージ・ソロスの名言です。
相場において、儲けることよりも生き残ること=資金を守ることの重要性を説いた名言です。
トレーダーにとって、資金とは資本であり商売道具です。
そして市場に参加する以上、これらを一気に失う可能性もあります。
これが資金管理において大切な考え方です。
そのため「投資の魔術」に書かれている様に、まずは「破産の確率を許容レベルに止める」ような賭け方をしなくてはいけません。
そして、破産の確率を許容レベルに止めることを絶対条件にして、できる限り効率よく利益も増えるような賭け方を考えていく必要があります。
一般的に、「リスクを取れば取るほどリターンは増す」と言われていますが、実はそうではありません。リスクを取りすぎるとリターンが減ることもあるのです。
資金管理の重要性を実感するのは、トレードの調子が悪い時です。
トレードの調子が悪い時こそ、資金管理が威力を発揮します。
いつ調子が悪くなるのかは誰にもわかりません。
その時のために備えて、しっかりとした資金管理に基づいてトレードしていく必要があるのです。
トレード手法が悪いというよりも、資金管理が悪かったときに大損するんだ。
ってことは、適切な資金管理をすれば大損することは無い、っていう解釈でOK?
そういった意味では、大損することはなくなるかもね。
金銭的リスクを考えるうえで必要な2つの要素
これが資金管理であると説明しました。
そして「どれだけの金額的リスクをとるか?」を決めるために必要な要素が2つあります。
それは、口座資金とトレード手法についてです。
基本的には口座資金が多く、トレード手法の成績が高いほど、高い金額的リスクをとってトレードする事が出来ます。
例えば同じ手法を使ってトレードする場合、口座資金が10万円と1000万円あるのでは、1000万円ある方が大きな金額的リスクでトレードできることは言うまでもありません。
口座資金の1%をリスクにさらしてトレードする場合は、1回のトレードリスクは口座資金が10万円なら千円、1000万円なら10万円となります。
また、トレード手法の精度によっても取るべきリスクは違ってきます。
トレード手法の期待値が高ければ高いほどリスクを取る価値がある一方で、期待値が低めなら、ある程度リスクを抑えて取引するべきです。
確実に勝てる手法であれば、自分の資金全部を投入しても良いよね。でも、勝率が低い手法であるならば、負ける事も十分に考慮に入れて資金管理すべきだよね、って話だな。
特に安定的な運用を心がけたいのであれば、リスクは低めにしておくべきでしょう。
精神的な影響も強い!
以上に加えて、トレーダーの資金減少への心理的な耐久力も見逃すわけにはいけません。
システムであれ裁量であれ、資金が減っていい気分がする人はいません。
思っていた以上に口座資金が減ると、トレードするのが嫌になったり、精神が暴走してトレードルールを破ってしまう可能性もあります。
こうなってしまうと、ここから資金を増やすどころか、それまでとは比較にならないほどの大きな損失を出してしまう恐れもあります。
そのため、トレード負けてしまっても精神的なショックが小さい金額で取引を始めた方が良いでしょう。
あ、負けなければアレが買えたのに・・・なんて思っちゃうから。