あなたはラインを使ってトレードしていますか?
今回はチャート分析のラインについての多くの嘘、そして致命的に間違った認識について語ります。
今回解説する「ライン」とは、サポレジとしてのライン、パターンを見極めるライン、トレンドラインなどトレードにおけるラインすべてに当てはめる事の出来る根本的かつ致命的な問題です。
あなたは「彼ら」の解説するライントレードの矛盾に気づいているでしょうか?
ネット上で蔓延し多くみられる間違った認識・嘘
ライントレードについて解説するブログやツイートを見ると、以下のような情報が多く得られます。
- ラインの引き方は技術が必要
- ラインの引き方にはコツがある
- ラインの引き方には感覚やセンス、経験が大事
- 今日はラインを引くのが難しいなぁ(簡単だなぁ)
などなど。
これらの言葉が何を意味するか分かりますか?
それは彼ら(発信者)にとってラインを引く明確な基準・定義が無いということです。
定義付けがなされていないラインについて「ああだこうだ」解説するだけですから、それは土台が全くしっかりしていない理論になるのです。
より簡単な言葉で言えば「再現性に乏しい」に集約できます。
もしあなたがこれまでにライントレードの指導を受けたことがあるなら、こんなことを言われませんでしたか?
「もっとラインを引いて練習しましょう」
しかし最後は
「でも、なかなか上達してきていますよ。頑張りましょう!」
・・・なんて持ち上げる事も。
こんな経験ありませんか?
私がトレード初心者の頃、ライントレードについてこのような疑問を持ちました。
恐らく答えはNOでしょう。
なぜなら、感覚的に引くラインはその時の相場観、感情等によって大きく違ってくるからです。
これは、その時々の気分や状況で「今日はSMA20を参考にしてトレードしよう。」「今日はEMA75だ。」とパラメーターを変えてトレードするようなものなんです。
こんなやり方をしたら、ブレブレのトレードになってしまいますよね。
感覚的ラインはこんなことをやっているのと同じなのです。
ラインに対して感覚・センス・経験を持ち出す事が常識だと妄信してはいけません。
それが当たり前だと思わないでください。
「なぜ」チャートにラインを描くのか?
インジケーターにしてもラインにしても、それを利用する目的は、価格推移の基準を見つけることではないかと私は考えます。
現在の相場のトレンド方向を見たり、現在の足と基準を比較することでトレードプランを立てたり・・・といったようにラインやインジを使いますよね。
そうであるならば、「明確で確立された一貫性を伴う物でなければならない」と思いませんか?
その理由は簡単です。
我々トレーダーは先を予測するために、トレードで優位性を得るためにラインを使うからです。
そしてトレードの結果は常に未来にあります。
しかしながら未来を予測するには不確定要素が多く、難易度は非常に高いです。
その不確かで曖昧な未来に対して、さらに「経験・勘」といった不確かで曖昧な基準を持ち出して想定するのでしょうか?
不確かなものに対して、不確かなもので挑む・・・。
無謀過ぎませんか?
人によって、そして同じ人であっても、あらゆる可能性で描けてしまうそのラインを、一体どうやってトレードの基準・指針として利用できるんでしょうか?
少なくとも定義化されたものを利用して、一貫したやり方で検証して「優位性がある」と判断したものを使う方が、理にかなっていると思いませんか?
そのやり方で検証の意味があるの?
「彼ら」はそう言います。
確かにある意味事実です。
しかし、「彼ら」の矛盾にあなたは気づいていますか?
「彼ら」が使用するそれらラインに、本当に優位性があると証明するためには、ラインの仮説・検証・確立のプロセスが必要になります。
そのプロセスをクリアするために絶対に必要なのが「一貫した完全なる再現性」です。
一貫した完全なる再現性が無ければ、一貫した検証も優位性も確認できません。
足元がグラグラと揺れまくる理論でラインを引いて「勝てた!これは優位性があるぞ!」と主張しても何の意味が無いのです。
なので、本当にラインに優位性があると言うならば、ラインの描写方法が100%確立されている必要があります。
しかし「彼ら」は優位性のあるラインを引くにはセンス・感覚・経験が必要だと言うのです。これこそが正に矛盾ではないでしょうか。
ラインに求められる最低限必要な定義
ラインは一貫性があり、再現性100%であるべき
と言うのが私の手法における一貫した主張です。
この主張通り、私の手法ではラインの引き方には詳しい定義を付けています。
では、どのような水準でどのような形に定義する必要があるのでしょうか?
「彼ら」の問題点をそのまま裏返せば必要な事が見えてきます。
- ラインの描画方法
- どうなったらラインが引けるのか
- どうなったら有効なのか
- 具体的にどのように利用するのか
- いつになったらラインの有効性を失うのか
「彼ら」はその時々に合わせた都合の良いラインを引き、そのラインがいつ死んだのかも詳しく解説しません。
最後の解消についてまったく言及していない方も非常に多いですね。
例えば「彼ら」を例に言えば、ある時チャート画像をUPしたとして、そこにあるラインについて説明がある。翌日、なぜか数本のラインが消えており、その事についてはまったく言及がない。そうかと思えば唐突に、
「この二か月前に描いたラインがしっかり効いてるでしょ?」と言うが、そのラインを二カ月消さなかった(もしくは最初から存在しなかった)理由については説明出来ない言及出来ない。これは非常に不可解な問題であると言えるでしょう。
こう考えると、「彼ら」の理論はペラッペラな理屈だと思いませんか?
ラインをトレード用のツールとして使うのであれば、あらゆる事の対しルールが言及されるべきです。
それが無ければ手法の確立すらできないのですから・・・。
それにもかかわらず、手法ありきでラインについては詳しい定義付けをしない人たち(彼ら)はひょっとするとエスパーなのかな?とすら思ってしまいます。
アマギ(私)はどうやってる?
私の愛読書に「テクニカル分析の迷信」と言う本があります。
難しい本ですが、私が初心者の頃にこの本に出合えて本当に良かったと心の底から思っています。
なぜなら、早い段階で「彼ら」の矛盾について気づくことが出来たら。
そして同じことを思っていた先生に出会ってトレードの手ほどきを受けられたから。
そんなわけで私は相場の波のとらえ方、ラインの引き方は再現性100%となるようなルールでトレードしています。
だってそうしないと私自身が自信をもってトレードできないんですよね。
ラインの引き方から解釈までをマニュアル化すれば、統計的優位性も知れますし、何よりトレードが楽になります。
私の手法について知りたい方は、以下からどうぞ。