今のところトータルではマイナスのトレーダーはこう思っているハズです。
少なくともこれまでの損失分を取り返したいですし、せっかく時間を割いてトレードと相場の研究をやっているわけですから、利益を出さないとやってらんないですよね。
「FXで勝てるようになる」と言うのはトレーダーとしての一つの目標になるとは思いますが、実はそれがトレーダーの終点ではありません。
FXで勝てるようになるの先には、「FXで勝ち続けられる」という生涯続く目標があるわけです。
今回は私自身も実践している勝ち続けられるトレーダーになるための方法を解説します。
FXでは勝てるようになるだけでは意味がない
あなたはトレードをやっていて、こう思ったことはありませんか?
その後、「あれ?勝てねぇじゃねぇか!クソが!」と思ったことは?
こんな感じで、ほとんどのトレーダーが一時的な好調から「勝てるようになった」と勘違いした経験があると思います。
好調や不調の波はどんなトレーダーにもあるものです。
だから、たまたま相場が良くて、自分に技量が無いのに月単位で勝ち越すこともあります。
これを完全な自分の実力と思ってしまうと、次に大負けしてストレスを感じて暴走して口座資金を吹っ飛ばす流れになるわけです。
つまり、誰だって一時的にはFXで勝てるのです。
幸運は誰にでもやってきますが、勝ち続けられるためには、不運の中でも上手く立ち回れないといけないのです。
言ってみれば、不運の中でどうやって上手くトレードできるかで、勝ち続けられるトレーダーになるのか、それとも負け組に戻るのかが決まります。
FXで勝ち続けられるトレーダーになるために
私もかつて一時的に勝てるようになった時に、「自分は永久にFXで利益を出し続けられる」と確信して専業トレーダーになりました。
しかし、専業になってからは、ほとんと勝てずに数年で単なる無職となりました。
その後、再び専業トレーダーになって今も勝ち続けられているのですが、そんな私が思うFXで勝ち続けられるトレーダーになるために必要な要素は以下の3つです。
- 自分を客観的に評価する
- 読書を続けられる
- 正しい答えのない中で試行錯誤できる
自分を客観的に評価する
自分を客観的に見るのは難しいです。
とある研究によると、ほとんどの人が自分のことを平均以上と考えているそうで、きっと多くのトレーダーは「自分は相場を知っている」とか「オレは技術はある」と考えているんじゃないかと思います。
しかし、その多くが過大評価です。
そりゃ毎日トレードしてチャートを見ていたら、「自分は相場が分かる」と思いたくなるかもしれませんが、他のトレーダーも同じことをやってます。
他のトレーダーを出し抜くには、しっかりと検証したりトレードノートを書いて自分自身や手法を客観的に見られるようにならないといけません。
自分を客観視できれば、自分の成長を第三者の視点から見ることができます。
- イライラするのが分かるから、そうなる前のトレードを終えられた
- いつもよりも利食いを伸ばせた
- 損切りが徹底できるようになった
自分の成長が分かると、RPGのレベル上げみたいに「もっと上手くなろう!」という気持ちになります。モチベーションが爆上がりすんです。
さらに自分のことが分かれば、こんなことも見えてきます。
- 自分の努力の方向性は正しいのか
- 自分は何が得意なのか
- 自分は何が苦手で、それはどうやって補えばいいのか
これらを自分で気づけるのは強い武器になります。
読書を続けられる
こういった意見をよく見ます。
私は「本当は読書しないことの言い訳じゃないの?」と思います。
確かに一般的に売られている書籍にかかれているトレード手法は大雑把なものが多いです。
しかし、他のトレーダーの書いた書籍を読むことで、確実に自分の視野を広げることができるのは大きなメリットです。チャートを見て検証ばかりしていただけでは気づかないことや、自分だけでは絶対に出てこなかったであろう発想を得られるのです。
視野が広がると、相場やチャートの見方、考え方、捉え方が変わります。
新たなトレード戦略も生まれます。
例えば、私は元々ナンピンは否定派でした。
しかし、とあるナンピン本に
- 相場をピンポイントで当てることはできない以上、資金管理を徹底したナンピンは必要である
- 負け組トレーダーがナンピンを否定するのであれば、上手いナンピンには優位性があると言える
- ナンピンを分割エントリーと考えれば何も悪いことはない
と言ったことが書かれているのを見て、「ナンピンも上手くやるかどうかで勝ち負けが分かれるという点で、他のトレード手法と同じだな」と思えるようになりました。
YouTube動画も悪くはないんですが、自分のペースで考えながら頭に入れられるという点では読書の方が良いと個人的には思っています。
正しい答えのない中で試行錯誤できる
私たちは、学校の中で答えのある問題に回答してきましたが、社会に出るとそれが通用しません。
誰もが答えが分からない中で、色々と模索し、その時得られた情報を統合して最適解を求める。これぞ社会人の仕事です。
これはトレーダーにも同じく当てはまります。
相場は後になってみればどんな動きだったのか簡単に分かりますが、リアルタイムで見ていたら先は分かりません。
そんな中でトレードをするためには、過去の相場で何度も検証を繰り返して、自分にとって最高の手法を磨きあげる必要があります。
ですが、残念ながら自分にとって最高の手法であっても絶対的に正しい手法(=相場で利益を出せる)とならないのが現実です。
それでも試行錯誤を続けられる。これも勝ち続けられるトレーダーに求められる資質だと思います。
まとめ
今回ご紹介した勝ち続けられるトレーダーの要素は以下の3つです。
- 自分を客観的に評価する
- 読書を続けられる
- 正しい答えのない中で試行錯誤できる
実はこれらは繋がっています。
インプットした知識を試行錯誤で「使える」技術や思考に昇華してレベルアップする。
特に読書は重要で、様々な考えを自分の中で消化すると、圧倒的に視野が広がります。
自分だけではたどり着けない考えや発想が手に入ります。
確かに過去相場での検証も大事ですが、そればかりやると我流になりすぎると言うか、気づいたら変なことをやっていたりすることにもつながります。読書をすることで視野を広めつつ自分自身を補正して総合力を高めていく。
これこそが勝ち続けるために必要な姿勢だと思っています。