損切りを4つの種類に分類!あなたはどれ?

損切りとは、トレードにおける究極の守りです。
次のエントリーで、必ず思った方向に進む保証などありません。

自分のエントリーした方向とは逆に進んでしまった場合、損失の拡大を防ぐのが損切りです。ダメなら潔く負けを認めて損切りをすることで、次のトレードをする資格を得るのです。

今回は損切りについて深く考えていきましょう。

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理想的な損切り

理想的な損切りについて考えてみましょう。
損切りしておいて本当に良かった!」と思えるのは下のチャートの様な時です。

このチャートでは、損切りしたらすぐにエントリーとは逆方向に力強く伸びていきました。

「損切りにはなったけど、早く切れてよかった!」
と思えるのではないでしょうか?

残念ながら、こんな気持ちの良い損切りはそう滅多にあるものではありません。
むしろ、ダメだと思って損切りしても、すぐにレートがエントリーポイントに戻ってくるということもよくあるのです。

しかし、損切りした後にレートが必ず戻ってくる保証はありません。

上のチャートの様なこともあります。

損失を最低限に留めて、これ以上拡大させないようにするのが損切りです。
損切り後にレートがどう動こうが関係ないのです。

損切りルールの分類

損切りのルールには大きく分けて以下の4つに分類できます。

4種類の損切り
  1. 固定pips制
  2. 変動pips制
  3. 未定pips制
  4. ノーロスカット制

それぞれについて解説していきますね。

損切りの分類①固定pips制

どんなトレードでも、エントリーポイントから○○pips逆行したら常に損切る。

これが固定pips制です。
例えば、エントリーポイントから30pips逆に進んだら必ず損切りするというようなルールです。

損切りルールとしては一番単純なため、システムでも裁量でも使われることの多い損切りルールです。

また、エントリー時に損切りポイントが既にわかっているので、ポジションを持ったらすぐに損切りの逆指値を入れておくことができます。

固定pips制のメリット

1.損切り幅が常に同じなので、いつも同じロットで仕掛けられる。

これが固定pips制の最大のメリットでしょう。

損切り幅がいつも同じで、いつも同じロットでトレードしていけば、金額的なリスクはトレード毎に変動しません。
そのため事前にロットの計算は必要なく、すぐに仕掛けることができます。

2.すぐに損切りポイントが分かるので精神的に楽。

どれくらいの含み損までなら耐えれるのかが前もってはっきりしていると、トレードは精神的に楽になります。

長い期間、含み損を抱えて損切るのか損切らないのかを悩むよりもポジションを手放すポイントを決めておくと、本当に楽にトレードができます。

固定pips制のデメリット

1.相場のボラティリティの変動に対応できない。

相場のボラティリティは常に変動しています。
同じ時間軸であっても、変動幅は昨日と全く同じというわけではありません。

そのため、固定pipsでは相場のボラティリティが大きくなっている時では損切り幅が相対的に浅くなり、逆にボラティリティが小さくなっているときは損切り幅が深くなります。

こうなると、相場のボラティリティ次第で勝率や損益率に変動が生じやすくなってしまい、ちょっとやりにくい方法になってしまいます。

2.何pipsを損切り幅にするのか決めるのが大変

固定pips制を採用するには、過去のデータを使って、「エントリーポイントから○○pips以上逆行すると、エントリー方向に進んでいく可能性は低くなり、むしろそれ以上逆行する可能性が高くなる傾向になる」という数字を求めて行かなくてはいけません。

相場のボラティリティは常に変動していますので、この数字が綺麗に求められるとも限りません。そのため、損切り幅を決めるには様々な統計手段を使う必要があります。

固定pips制は最後のセーフティーネットに

固定pips制はロット管理が楽なものの、ボラティリティの変動に柔軟に対応できないという大きすぎるデメリットがあります。

そのため、固定pips制単体での損切りルールはあまりお勧め出来ません。
未定pips制と組み合わせて、最大損失額を固定しておくためのセーフティーネットとして使うことが望ましいと思います。

損切りの分類②変動pips制

トレードごとに損切りまでの幅(pips)は変わるが、エントリーした時点で損切りポイントは決まっている。

この変動pips制は個人的に最も理想的な損切りルールの一つだと思います。
例えば直近の安値を損切り値に持ってくるような方法です。

このやり方は多くの投資本で推奨されていますし、実際にこのルールを採用するトレーダーは多いです。

変動pips制のメリット

1.固定pips制とは違って、ボラティリティの変動に左右されにくい。

変動pips制は、前回高値安値等のチャートポイント付近に予め損切りポイントを設定しておくルールですので、トレード毎に損切りまでのpips幅(距離)は変動します。

この損切りまでの距離は、ある程度ボラティリティに合わせて変動しますので、固定pips制のように、相対的な損切り幅が変動しにくくなります。

2.すぐに損切りポイントが分かるので精神的に楽。

これは固定pips制と同じです。

どれくらいの含み損までなら耐えれるのかが前もってはっきりしていると、トレードは精神的に楽になります。

3.損切りポイントに納得できる

変動pips制は、チャートポイントなどの他のトレーダーに意識されやすいポイント付近に損切りを持っていきますので、「ここをブレイクしたら負けを認めるしかない」というように、負けて損切りとなっても「これは仕方がないかな」という負け方ができます。

そのため、損切りとなった時に精神的なダメージも比較的軽めとなります。

変動pips制のデメリット

リスク金額を一定に保つためには、トレード前のロット計算が面倒

変動pips制は、固定pip制のメリットを持ちながらも、そのデメリットを改善したもの とも言えます。

そのため、デメリットというデメリットはありませんが、強いて言えば金額的なリスクをトレード毎に一定にするためには、毎回トレード前にロットの計算をしな くてはいけないことが挙げられます。

これは少々面倒ではありますが、エクセルに計算式を入れておけば瞬時にロットを求められ ますので慣れれば問題ないでしょう。

変動pips制を未定pips制と組合せる

固定pips制でも書きましたが、変動pips制も未定pips制と組み合わせることで、より低リスクなトレードをする事ができます。

未定pips制

エントリーした時点では損切りポイントは決まっておらず、その後の相場の状況によって任意に、もしくはシステム的に決まる。

未定pips制は、エントリーの時点では損切りポイントが決まっておらず、時間の流れによって損切りを実行するのかしないのかがわかってくる方法です。

例えば移動平均線クロスオーバーシステムの場合、エントリー時にはどこで損切るか分からず、時間が過ぎないとエグジットポイントが見えてきません。このようなやり方です。

つまり未定pips制は、エントリー時に損切りの逆指値を入れる事の出来ないルールです。

この未定pips制は、多くのシステムで採用されていますし、裁量トレードで任意に損切りする場合もこの未定pips制に該当します。

他にも、「エントリーしてからローソク足が○○本確定しても利益が出ていない場合は損切り」というような時間を主軸に置いたルールも未定pips制となります。

未定pips制のメリット

これは変動pips制と同じですね。

自分で「負ける」と思ったポイントや、テクニカル的や時間のルールによってシステム的に損切りをする事になるので、負けに納得のいきやすい損切りルールになります。

未定pips制のデメリット

1.いつも同じ金銭的なリスクでトレードできない

未定pips制の大きな大きなデメリットが、前もって損切りポイントが分かっていないために、いつも同じ金額的リスクでトレードすることはできませn。このため、想定外の損失を出す可能性もあります。

2.損切りポイントが決まっていないので、チャートに張り付く必要がある。

固定pips制や変動pips制を採用すると、エントリーしたあとはOCO注文を入れて、その後は放置するというやり方も可能ですが、未定pips制だけの場合はそうもいきません。

自動売買でないトレードの場合は、しっかりとチャートを見ておかなくはいけません。

未定pips制は、変動pips制か固定pips制と組み合わせるのが良い

未定pips制は、金額的なリスク調整のやりにくい方法ですので、変動pips制か固定pips制と組合せて最大損失額を固定してやるのが賢明でしょう。

例えば、移動平均線がエントリー方向とは逆方向にクロスしたら損切りするというルールであっても、逆方向にクロスする前に20pipsの含み損が出てしまえばそこで損切るというやり方です。

この場合、未定pips制で損切りできるのは、20pips未満の含み損が発生して いるときのみです。こうすることで、未定pips制の最大の弱点を補う事ができます。

ノーロスカット制

損切りは行わない

というのがノーロスカット制です。
このノーロスカット制は大きく2つに分類できます。

1.衝動的ノーロスカット制

これは、元々損切りする予定があったのにも関わらず、その時の気分で損切りをしない衝動的なノーロスカット制です

衝動的ノーロスカット制は、ルールが定まっていなかったり、ルールを守れない初心者によく見られます。

この衝動的ノーロスカット制を急に採用することで、本来は損切りすべきであったトレードでも、それが勝ちトレードに変わることもよくあります。

しかしこれを多用しすぎると、必ずと言っていい程、大きな損失を被ります。

2.計画的ノーロスカット制

これは、最初からロスカットをしないと決めている手法です。

この場合、ある程度の含み損を抱えることを前提としているので、レバレッジ無し、もしくは数倍程度のレバレッジでポジションを保有します。

スタイルとしてはスイング以上のポジション保有期間で、スワップも狙います。

また、ナンピンを仕掛けることもあるようです。

このノーロスカット制を採用するトレーダーの考えとしては、相場は上下にスイングしており、レートは必ず戻ってくるということが前提のようです。

負けなしを謳う手法は、この計画的ノーロスカット制を採用する手法であったりします。

いくら計画的であっても、損切りをしないのは非常に危険に感じるのは、私が損切ることに慣れすぎたからでしょうか?

まとめ

今回は4種類の損切についてまとめました。

もう一度確認しましょう。

4種類の損切り
  1. 固定pips制
  2. 変動pips制
  3. 未定pips制
  4. ノーロスカット制

個人的にはノーロスカットは論外です。
使うなら固定pips制と変動pips制のどちらか、もしくはその組み合わせがベストでしょうね。

 

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