右肩上がりの損益曲線を描くにはどうしたらいいのか?

勝つために知っておくべきシリーズ2話目です。
1話目は以下からご覧ください。

前回の記事では、FXで継続して勝ち続けるための3要素として以下の3つを挙げました。

FXで継続して勝ち続けるための3要素
  1. 月単位、四半期単位、年単位での損益曲線が右肩上がりであること
  2. トレード回数がそれなりにあること(極端に少なくない)
  3. ドローダウンが月の平均獲得利益の半分以下であること

 

今回は「月単位で右肩上がりの損益曲線を描く」について掘り下げていきます。

アマギ
右肩上がり、ってところが重要なんです。

あなたの応援が更新の励みになります。
応援のクリックをぜひよろしくお願いします。

損益曲線とは?

損益曲線とは、獲得pipsや獲得資金の推移をグラフ化したものです。

EAのバックテスト結果をご覧になったことがある方も多いと思いますが、これも損益曲線の一つです。

 

グラフの作り方としては、とても簡単。
例えば、10回のトレードを行ったとして、その結果が以下のようになったとします。

  1. +20pips
  2. -15pips
  3. +18pips
  4. +7pips
  5. -25pips
  6. +14pips
  7. +21pips
  8. -8pips
  9. +10pips
  10. +8pips

合計+50pips

この結果をグラフ化すると、このようになります。

これが損益曲線です。
今回はpipsベースで作成していますが、金額ベースで行ってもOKです。

今回の話は、この損益曲線を右肩上がりにするためにはどうすればいいか?という点に着目します。

損益曲線の比較

損益曲線A

さて、もう一度先ほど作成した損益曲線を見てみましょう。
(この損益曲線をAとします)

損益曲線Aは右肩上がりと言えるでしょうか?

トレード開始時点とトレード終了時点を比較すると、終了時点のほうが上部に位置しています。

5回目の取引で、過去4回の取引で得た利益を吐き出すほどの損失を出していますので、「きれいな」右肩上がりとは言えないと捉える方もいらっしゃるかもしれません。

この点は個人の考え方によって見解が変わりますが、基本的には大雑把に右肩上がりの損益曲線が描けていればいいと思います。なので、上の例はきれいな右肩上がりと判断します。

損益曲線B

さて一方で、次の損益曲線はどうでしょうか?
(損益曲線Bとします)

この損益曲線は、10回のトレードの結果が以下となった場合に描ける損益曲線です。

  1. -5pips
  2. -5pips
  3. -5pips
  4. -5pips
  5. +45pips
  6. -5pips
  7. -5pips
  8. -5pips
  9. -5pips
  10. 45pips

合計+50pips

この損益曲線を先ほどの損益曲線と比較してみましょう。

10回のトレード終了時点の獲得pipsはAもBもどちらも+50pipsで同じです。

しかしながら、視覚的にどちらが綺麗に右肩上がりになっているのかを比較した場合、Bの損益曲線のほうが、より綺麗に描けていると判断できると思います。

アマギ
トレンドラインを惹きたくなるような損益曲線ですよね!

損益曲線C

最後にもう一つ別の損益曲線を見てみましょう。
(損益曲線Cとします)

この損益曲線は、10回のトレードの結果が以下のようになった場合に描ける損益曲線です。

  1. +15pips
  2. +35pips
  3. -55pips
  4. -20pips
  5. -55pips
  6. +45pips
  7. +25pips
  8. -45pips
  9. +60pips
  10. +45pips

合計+50pips

先ほどの2つ目の損益曲線と比較した場合、トレード終了時点での獲得pipsはどちらも+50pipsと差がありませんが、3つ目の損益曲線は視覚的に綺麗な右肩上がりになっているとは言えません。

アマギ
また下げて行きそうにも見えますよね。

あなたが最終的に目指すべき損益曲線は、当然ながらAやBの損益曲線です。

では、なぜトータルの獲得pipsが同じであるのに、これほどまでに描ける損益曲線に差があるのでしょうか?

その理由を考えましょう。

3つの結果を表にまとめる

3つの結果を表にまとめると以下のようになりました。

A B C
勝率 70.0% 20.0% 60.0%
勝ちトレードの平均pips 14.0pips 45pips 37.5pips
負けトレードの平均pips -16.0pips -5pips -43.8pips
プロフィットファクター 2.04 2.25 1.29

個別のデータを統計処理すると、全体の傾向が見えてきます。

これを見て何が分かるでしょうか。

まず勝率を見ると、一番綺麗な右肩上がりをしていたはずのBが一番低くて20%です。
どうやら勝率が高い=右肩上がりにつながるようではなさそうです。

次に勝ちトレードの平均pipsと負けトレードの平均pipsを見比べてみてください。
Bは勝ちトレードの平均が負けトレードの平均の9倍もあります。
Aは少し負けトレードの平均が大きいですが、そこまで差がありません。

最後にプロフィットファクターを見ましょう。
これは(勝ちトレードの総合pips)÷(負けトレードの総合pips)を計算したものですが、Cだけが異様に低いですよね。

その理由はCは得られた利益に対して、失った損失の割合も大きいからです。
つまり、トータルでは勝っているものの、取ったリスクに対して得られた利益はAやBよりも少なかったと言えます。

右肩上がりの曲線を求めるのであれば・・・

以上のことから右肩上がりの曲線を求めるのであれば、勝率と損益と損失のバランスが大事であることが分かります。

特に良い感じで右肩上がりが期待できるのは、勝率低めの損小利大型の値幅追求型、もしくは勝率高めで損小利小の勝率重視型です。

どちらにするかはトレーダー考え方次第ですが、今回ご紹介したCのように時に大きく負けて勝率は普通・・・というスタイルでは、途中で大きな穴が開くことがありますので注意しましょう。

アマギ
究極の理想は勝率高めの損小利大ですが、それを実現するには相当な技術が必要です。このレベルに達するには、まずトータルで勝てることが大前提となります。

では次回は値幅追求型と勝率重視型について考えて行きます。

 

あなたの応援が更新の励みになります。
応援のクリックをぜひよろしくお願いします。