
前回の記事の続きになります。
全然ダメダメだったトレーダーだった自分が、なんとFX塾に入ったおかげでFXで勝てるようになり、調子に乗って専業トレーダーになってしまった後の話になります。

2011年8月に専業トレーダーになってから
FXでコンスタントに勝てるようになってから、調子に乗って会社を辞めて専業トレーダーになることにしたわけですが、会社を辞めるとなると生活が一変します。
特に私は会社の寮に住んでいたので、退社に伴って寮を引き払い、新居を見つけ、家電家具をそろえて・・・のスタートとなりました。
そしてようやくネット回線もつなげで晴れの専業トレーダーデビュー。
そう思って新しく買ったトレード用の机と椅子の前に座ったことを今でも覚えています。
損切りの精神的ダメージが大きい
このような経緯で専業トレーダーになりましたが、トレード中に違和感を感じることが多くなりました。
兼業トレーダーの頃であれば何とも思っていなかったレベルの金額であっても、専業になった途端、重く重くメンタルにのしかかってくるのです。
その要因はやはり「月末に給料が振り込まれないこと」。
加えてそれまで給料から天引きされていた税金や健康保険を支払わないといけないこともあって、お金の勘定に対してかなり敏感になっていたからでした。
当然専業になる前の段階でしっかりと生活費を準備していました。
しかし現実に預金口座がガンガン減っていくのを見ると、それがストレスとなってトレードにも影響が出てきたのです。
その結果、徐々にトレードをするのが辛くなりました。
「何やってもダメ。勝てない。」
自分の人生の中で一番つらかったです。
この時の詳細については以下の記事をご覧ください。

2013年敗北宣言
専業トレーダーになった途端に調子が崩れてしまった私。
何とか軌道修正しようと低ロットのトレードで仕切り直しをしようとしたり、新しい手法に切り替えるために検証したり・・・と色々と藻掻き苦しみました。
しかし、相場の神は微笑んでくれません。
自分がエントリーするとすぐに逆向きに進んでばかり・・・。
結局、トレードを継続しても資金を上手く増やすことができず、切り崩した貯金も底をついてきたので、2013年初めに専業トレーダーを諦めることにしました。
正に敗北宣言です。
「もうトレードしなくていいんだ!」と心の底から思えました。
あんなに憧れていた専業トレーダー生活でしたが、1年半ほどで幕を閉じました。
今思えば、専業トレーダーになるには早すぎたのでしょう。
ちょっと勝てるようになったから・・・と調子に乗って、会社を辞めてしまったのが悪かったのです。
- もっと沢山のトレード経験を積む必要があった。
- もっと検証する必要があった。
- もっと相場について考える必要があった。
- もっと苦しむ必要があった。
今はそう思います。

2013年~アルバイト生活
専業トレーダーを諦めてすぐにアルバイトを始めました。
就職活動についても考えたのですが、とりあえず生きていくための資金が必要です。
そんなこともあって肉体労働系のバイトを始めました。

トレードがしたいです!
バイトを始めてからしばらくして、バイト生活にも慣れてくると、やはり相場のことが気になり始めました。
この時は、新たな就職先について考えていたのですが、やはり「専業トレーダーに戻りたい」という思いが徐々に強くなってきました。
結局、専業を辞めてから3か月後、私はアルバイトをしながらトレードを再開したのでした。

自分を追い込むために・・・。
スイングトレードからのスタート
トレードを再開する際に、「もう一度トレード塾に入りたいなぁ・・・」と思いましたが、生活がキツイ中でトレード塾に入るお金はありません。
それでも何かアドバイスが欲しくて、かつてお世話になって塾の先生にコンタクトを取りました。
その時、先生から「トレードを再開するならスイングからが良い。」というアドバイスをもらって、スイングトレードから再開することにしました。
理由は、相場の大きな流れを掴む練習になるし、デイトレよりもは勝ちやすいから。
その言葉を信じて、また兼業トレーダー生活がスタートしました。
徐々に調子が戻る
一度「敗北宣言」をして相場から離れた自分が一体どこまでやれるか?
そう思いながらのトレード復帰。
取引ロットは1000通貨。
4時間足を使った最も基本的なライントレードに戻って再スタート。
トレードしたら必ずトレードノートにまとめて、休みの日や時間のある時に必ず検証。
多分、平均して1日6時間以上は検証していたと思います。
そういった努力が徐々に実を結んで、トレード再開から半年後にはそこそこ勝てるようになりました。もちろん1000通貨なので大した金額にはなりませんが、それでも自信につながりました。
2014年ロットを上げ、1時間足に変更
4時間足、1000通貨のトレードで自信を取り戻した私は、2014年より1時間足に変更し、徐々にロットを上げていくことにしました。
手法自体は全く同じ。
なのにロットを上げると、どうしてもチキン利食いをしてしまったり、エントリーを見送ってしまったり・・・といった事象に悩まされました。

しばらくは月単位で勝ち負けの波がありましたが、やはり半年もすれば安定してきました。
それ以降もトレードを継続して、2014年の終わりごろには、月に5~6万円くらいの利益を出せるようになっていました。
トレードでも利益を出せるようになったので、少し時間の融通が利くバイト先に変更しました。

当時、人生の闇の中にいた自分と結婚してくれた妻と、妻の両親には本当に感謝しています。
2015年デイトレ復帰&100万円チャレンジ
2015年に入ると、現在と同じ5分足を使ったデイトレもスタートしました。
私の性格なのかどうかはわかりませんが、なぜか時間軸を変えるとトレードの調子が崩れます。デイトレに移ってもやはり最初の1ヵ月は負け越しましたが、コツを掴んでそれ以降は安定してきました。
そこで自分の実力を試すために10万円を100万円に増やす「100万円チャレンジ」をすることにしました。もし、本当に100万円に増やせたら専業トレーダーに復帰することを報酬にして・・・。
そして、これまで培ってきたトレード技術、資金管理術、メンタルを総動員して頑張った結果、なんと8か月後に100万円を達成!!

2016年2度目の専業を視野に入れつつ・・・
100万円チャレンジに成功した!
・・・と浮かれていた私ですが、冷静になって考えれば10万円を100万円に増やしただけに過ぎません。
これでは生活することはできません。
この厳しい現実を知って冷静になり、専業トレーダーになる考えは棚上げにしました。
しばらくはバイトとFXを兼業して、バイトで最低限の生活費を稼ぎ、FXで口座資金を増やすことを当面の目標としました。
専業トレーダーになんていつでもなれるんです。
だったら、もっともっと資金を増やして、自信をつけてからでも遅くはない!と思ったのです。

2017年月単位で負けなし
翌年2017年は好調な1年でした。
なんと月単位のマイナスもなく、週単位でもほとんどがプラスだったのです!
少しずつロットも上げて、専業になったばかりの時以上のロットでも勝ち越せるようになっていました。

この時点でかなり自信がついていたので、専業になるために徐々にアルバイトの頻度を下げていきました。
2018年再び専業トレーダーに返り咲く
そして2018年、再び専業トレーダーに戻りました。
バイトと並行しながらトレードを続けて、再び専業に・・・。
正に執念の2度目の専業です。
途中で先の見えない中、「これからどうしよう」という考えもありました。
将来が不安過ぎて夜眠れず、涙したこともありました。
それでも2013年から丸5年間頑張り続けて、ようやく2回目の専業になれたのです。
幸いなことに2度目の専業になってからは調子を崩していません。
それまでの経験が糧になっているんでしょう。
今思えば、1度目の専業は時期尚早でした。
本当の実力が伴っていないのに、調子に乗って専業になっただけでした。
しかし2度目は違います。
トレード歴は10年ありますし、知識も技術も経験もあると自負しています。
今後も調子が狂うことはあるでしょう。
しかし、今の自分なら対処の仕方や相場との距離の取り方もわかっています。
きっと、これから長く専業生活ができると思っています。