
店頭FXを展開するFX業者は世界中にあり、インターネットの進んだ現代では、他の国の業者でも口座を開設してトレードを始めることができます。
今回は、国内業者と海外業者の違いについて解説します。

1.レバレッジが違う!
海外業者で口座を開くトレーダーの最大の理由はコレです。
日本国内では金融庁の規制のおかげで25倍が最大のレバレッジとなりますが、国外に出ればそんな規制は適用されません。
ですので、海外業者によっては1000倍までのレバレッジでトレードが可能なところもあります。
1万円あれば、最大で1000万円分!の取引ができるということですね。

これなら一気にお金が増やせるじゃん!

金融庁の規制が入る前は、国内業者も1000倍のレバレッジを提供するところもあったんだけどねぇ・・・。
2.ゼロカットが違う!
国内業者では金商法により顧客の損失を業者が補填することはできません。
そのため、国内業者は「ゼロカット」システムを採用することができないのが現状です。
しかし、海外業者では追証ゼロのゼロカットが当然のように付いているため、急激な相場の変動があったとしても、証拠金以上のお金を請求することはありません。

何で日本はコレを徹底しないんだろ?

ただ、EUでは2018年から義務化されているし、投資家保護としては必要な施策だとは思うよ。
3.税制が違う!
日本国内のFX業者の場合、2012年よりくりっく365と同じ申告分離課税になったので、どんなに稼いでも税率は約20%です。しかし、これが適用されるのは国内業者のみ・・・。
海外業者の取引で得た利益は今でも雑所得扱いで、総合課税(累進課税)になります。
そのため、稼いだ金額が増えるほど支払わなければいけない税金は多くなります。
海外業者だから稼いでもバレないだろう・・・と思ってもそうはいきません。
100万円以上の海外への入出金はしっかりと銀行からチェックされていますので、バレますよ・・・。
このため、国内業者ではレバレッジは低いけど税率も低い、海外業者はレバレッジが高い分税率も高いと言えるでしょう。

どっちか迷うなぁ。

年間100万円くらいを目標に稼ぐのであれば、個人的には海外FXの方がやりやすいと思う。
でも年間で1000万以上となると、税金のことをかなり意識すると思うから、国内になるかな?
4.安全性が違う!
日本国内の業者は、2010年より顧客から預かった資金の全額を信託保全する事が義務化されていますので、もしFX業者が倒産しても我々の預けた証拠金は全て戻ってきます。
しかし、海外業者の場合は全てがそんなにキッチリとはしていません。
もちろんしっかりと国のライセンスを取得して、信託保全しているところもありますが、そうでないところもありますので、事前にしっかりと調べておきましょう。
5.入出金方法が違う!
国内業者の場合は、銀行振込が基本となりますが、海外業者の場合はクレジットカードが主流です。
このため、クレジットカードがない人は少し敷居が上がります。
また出金の際、国内業者では少し時間が掛かったたとしても出金を渋るということはまずありえませんが、海外業者ではそんなこともあるそうです。
せっかくトレードを頑張って利益を出したのに、難癖をつけられて出金拒否をされたら何の意味もありません。
海外業者で口座を開く際は、その辺をしっかりと調べた上で申込みましょう。